FANG・GAFA銘柄の上昇がセンチメントを明るくさせる/オープニングコメント

市況
2019年12月27日 8時28分

27日の日本株市場は、薄商いながらも日経平均の年初来高値更新を意識した相場展開になりそうだ。クリスマス明けの米国市場では、NYダウが105ドル高となった。中国が来年1月に予定している貿易合意の署名に関して、米国と緊密に連携しているとの発表を受けて買いが先行。年末商戦の好調が伝えられたことも材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の23925円。円相場は1ドル109円60銭台と、前日からはやや円安に振れて推移している。

米株高の流れを受けて、高値更新を意識したセンチメントになりそうである。受け渡しベースでは2020年相場入りとなるため、先高期待も高まりやすいところであろう。祝日明けによる海外勢の資金流入も少なからず期待されるところでもある。とは言え、参加者はフルメンバーではなく、多くの機関投資家は休暇に入っているため、出来高はそれ程膨らみ難いところである。そのため、大きなトレンドは期待しづらく、基本はこう着の中での高値意識といったところである。

もっとも、米国の上昇局面においては、アップル、アマゾンといったGAFA銘柄が上昇をけん引する格好である。今年の相場をけん引したFANG・GAFA銘柄の上昇により、センチメントを明るくさせることになる。インデックスに絡んだ商いが中心ではあろうが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及が意識されるところである。

また、個人主体の短期的な値幅取り狙いの商いは活発である。IPOの好調から資金回転は効いている状況であり、需給は良好であろう。短期的な値幅取り狙い中心で中長期的なポジション取りとはならないだろうが、成長期待から買われている銘柄などへは、一段高を狙った短期資金が集中しやすい。

2019年の売買はあと2営業日であるが、日経平均が再び年初来高値を意識してくる中、強いトレンドが継続している銘柄などへは、引き続きショートカバーを意識させる強い値動きが続く可能性がありそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.