6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ68ドル高、イラン情勢警戒も引けにかけて上昇

市況
2020年1月7日 8時04分

■NY株式:NYダウ68ドル高、イラン情勢警戒も引けにかけて上昇

NY株式相場は上昇。ダウ平均は68.50ドル高の28703.38、ナスダックは50.70ポイント高の9071.46で取引を終了した。イラン情勢緊迫化への警戒感から下落して寄り付いたものの、その後は緩やかに下げ幅を縮小する展開となり、引けにかけて上昇した。セクター別では、メディア・娯楽やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が軟調。

検索大手のアルファベット(GOOGL)はアナリストの目標株価引き上げを受けて上昇。家庭用品小売のベッド・バス&ビヨンド(BBBY)は、2億5千万ドル相当の店舗など保有不動産を投資ファンドに売却した上で、改めてリース契約を結ぶ取引を発表して上昇。一方でオフィス機器などのゼロックス(XRX)はHP(HPQ)の買収に向けて240億ドルの借入枠を確保したことを明らかにしたが、財務負担への懸念から下落。自動車のフォードは2019通年の自動車販売台数が3.2%減となり、小幅下落。

イランでは米軍による空爆に対して、対抗措置を求める声が高まっているようだ。武力よりもサイバー攻撃の可能性が指摘されており、クラウドストライク(CRWD)やパロアルト・ネットワークス(PANW)などサイバーセキュリティー関連銘柄が物色されている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円07銭から108円51銭まで上昇して引けた。米国の12月サービス業PMI改定値が予想外に上方修正されたため米債利回りの上昇に伴いドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1203ドルから1.1181ドルまで下落して引けた。ユーロ・円は、120円90銭から121円40銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3134ドルから1.3175ドルまで上昇。良好な経済指標を受けて英中銀の追加利下げ圧力が後退したとの見方に、ポンドの買戻しが優勢となった。ドル・スイスは、0.9706フランから0.9677フランまで下落した。中東情勢の悪化で安全通貨としてのフラン買いが継続した。

■NY原油:続伸で63.27ドル、中東情勢の緊迫化で供給ひっ迫懸念

NY原油先物2月限は続伸(NYMEX原油2月限終値:63.27↑0.22)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前営業日比+0.22ドルの63.27ドルで通常取引を終えた。中東情勢の緊迫化で、同域内からの石油輸出が滞るとの供給不安が引き続き買い材料となった。トランプ大統領は週末、もし、イランがソレイマニ司令官を殺害を受けた報復をした場合、対抗すると断固とした方針を示した。また、米軍を追放する意向を見せたイラクに対しても友好的な撤退とならなかった場合、大規模制裁を課すと脅かした。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.85ドル -0.05ドル(-0.14%)

モルガン・スタンレー(MS) 51.02ドル -0.18ドル(-0.35%)

ゴールドマン・サックス(GS)233.95ドル +2.37ドル(+1.02%)

インテル(INTC) 59.93ドル -0.17ドル(-0.28%)

アップル(AAPL) 299.80ドル +2.37ドル(+0.80%)

アルファベット(GOOG) 1394.21ドル +33.55ドル(+2.47%)

フェイスブック(FB) 212.60ドル +3.93ドル(+1.88%)

キャタピラー(CAT) 148.34ドル -0.10ドル(-0.07%)

アルコア(AA) 21.00ドル -0.50ドル(-2.33%)

ウォルマート(WMT) 117.65ドル -0.24ドル(-0.20%)

スプリント(S) 5.23ドル +0.05ドル(+0.97%)

《SF》

提供:フィスコ

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