話題株ピックアップ【夕刊】(2):郵船、ネクステージ、アダストリア

注目
2020年1月8日 15時18分

■サンエー <2659>  4,530円  -285 円 (-5.9%)  本日終値  東証1部 下落率5位

7日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が21%減益で着地・9-11月期も41%減益」が嫌気された。

サンエー <2659> が1月7日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比21.5%減の85億円に減り、通期計画の116億円に対する進捗率は73.2%となり、5年平均の74.0%とほぼ同水準だった。

⇒⇒サンエーの詳しい業績推移表を見る

■ネクステージ <3186>  1,230円  -74 円 (-5.7%)  本日終値

ネクステージ<3186>が6日ぶり急反落。中古車販売の大手で店舗の大型化や新規出店戦略が奏功し業績は絶好調に推移、7日取引終了後に発表した19年11月期決算は営業利益が前の期比39%増の60億8500万円と大幅な伸びを示した。また、20年11月期も高成長を継続、営業利益段階で前期比28%増の78億円を見込んでいる。なお、前期年間配当を2円増額し6円としたほか、今期も6円配を継続の予定にある。しかし、ここまで好業績を先取りする買いが入っており、きょうは全体相場が波乱安の展開となっていることで、同社株も利益確定を急ぐ動きが表面化し思わぬ急落につながった。

■アダストリア <2685>  2,344円  -78 円 (-3.2%)  本日終値

アダストリア<2685>は4日続落。7日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.1%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。前年に比べて休日が1日少なかったことが影響したほか、平年よりも暖かい日が続いたことから、冬物商品の販売が弱含んだ。なお、全店ベース売上高は同4.6%減だった。

■日本郵船 <9101>  1,872円  -59 円 (-3.1%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>などをはじめ海運株の下げがきつい。東証1部33業種中で「海運」は値下がり率トップに売り込まれた。米軍が駐留するイラクの基地がイランの報復攻撃に晒されたことで、中東の地政学リスクへの警戒感が一気に強まった。原油タンカーなどの運航にも影響を与える可能性があり、海運セクターには目先筋の売りがかさんでいる。一方、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は昨年12月初旬から一貫して下げ続けており、直近では1000大台を下回り844まで水準を切り下げており、これも株価の上値を押さえる要因となっている。

■日経レバ <1570>  21,530円  -670 円 (-3.0%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が下落。日経平均株価に連動するETFで価格変動率が2倍に設定されていることで、全体相場のボラティリティが高まる場面では個人投資家を中心とした短期資金による売買が活発化する。きょうは、朝方にイランが米軍が駐留するイラク基地を攻撃したことが伝わり、株式市場はリスクオフムード一色、先物主導による日経平均急落に呼応する形となった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,971円  -59 円 (-2.0%)  本日終値

ユナイテッドアローズ<7606>が反落。7日の取引終了後に発表した12月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比2.0%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。メンズではジャケットやシャツ、パンツ、シューズが好調だったほか、ウィメンズではアウター、ニット、シューズ、バッグなどが好調だったが、前年同月に比べて休日が2日少ないことやメンズ冬物衣料の動きが鈍いことなどが響いた。なお、全社売上高は同0.5%減だった。

■ファーストリテイリング <9983>  62,080円  -1,170 円 (-1.9%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が安い。米軍が駐留するイラクの基地をイランがミサイル攻撃したことが伝わり、日経平均株価は先物主導の売り圧力で急落。裁定解消売りを通じ、値がさで日経平均寄与度で群を抜く同社株には強力な売り圧力が働いている。なお、同社はあす9日に決算発表を控えており、暖冬でアパレル業界に向かい風が意識されるなか、下値に買い向かう動きも限定的となっている。

■エービーシー・マート <2670>  7,410円  -120 円 (-1.6%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>は反落。7日の取引終了後に発表した12月度概況で、既存店売上高が前年同月比4.0%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。スポーツシューズとアパレルの販売が好調だったほか、年末商戦が堅調に推移したものの、土日祝日が2日少ない曜日並びであったことが響いた。また、気温が高めで降雪がなかったことから季節商品の販売も伸び悩んだ。なお、全店ベース売上高は同2.4%減だった。

■4℃ホールデ <8008>  2,554円  -34 円 (-1.3%)  本日終値

ヨンドシーホールディングス<8008>は反落。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算は、売上高327億7600万円(前年同期比1.4%減)、営業利益30億2500万円(同0.8%増)、純利益20億900万円(同2.5倍)と営業利益は微増益となったものの、9~11月期では同17.6%減と減益に転じており、これが嫌気された。主力のジュエリー事業で、上期はブライダルジュエリーを中心に好調に推移したものの、消費税増税以降に既存店売上高の落ち込みが厳しかったことが響いた。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高473億円(前期比0.4%増)、営業利益51億円(同2.3%増)、純利益34億円(同39.3%増)の従来見通しを据え置いている。

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