新興市場銘柄ダイジェスト:スタジオアタオは一時ストップ高、第一商品が急落

材料
2020年1月9日 16時26分

<8746> 第一商品 275 -54

急落。中東情勢の緊迫化を背景に上伸していた商品価格が下落したことから、売り優勢となった。トランプ米大統領が米国人の死傷者はいなかったと発表したことに加え、イランも戦争を望まない姿勢を示したことから、中東情勢をめぐる警戒感が後退し、需給懸念や資金逃避で買われていた原油や金が売られている。同じく商品市況の上伸を受けて買われていたフジトミ<8740>も6日ぶりに反落している。

<3550> スタジオアタオ 834 +123

一時ストップ高。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は前年同期比1.8%増の6.96億円で着地、上期の同3.1%減から一転して増益に転じた。通期予想に対する進捗率は79.1%。また、キャラクターブランド「ILEMER(イルメール)」の米国・シンガポールへの越境ECを1月中旬から開始すると発表。イルメールは日本的サブカルチャーにファッション、アートなどの要素を取り入れたキャラクターブランド。

<6045> レントラックス 452 +7

朝高後上げ幅縮小。中国で物流を手掛けるアテナ上海の株式を取得し、完全子会社化すると発表。同社は上海にロジスティクスセンターを持ち、日本から中国進出を図る企業向けに販売促進や物流、営業支援などのサービスを展開。また、シンガポールで美容・化粧品のオンラインメディア運営やインフルエンサーマーケティングを主たる事業とするFavful Pte Ltdに出資する。出資額は28万米ドル(約0.30億円)。

<3135> マーケットE 2984 +74

大幅に反発。日興アイ・アールが選定する「2019年度全上場企業ホームページ充実度ランキング」で、同社のIRサイトが総合ランキング優秀サイト及び新興市場ランキング最優秀サイトに選出されたと発表している。サイト選出に加え、株価が19年12月4日に直近高値(3590円)を付けてから軟調に推移しており、75日移動平均線を下値支持線と見る向きが押し目買いを入れていることも上昇を後押ししたようだ。

<3562> No.1 1366 +26

大幅に3日ぶり反発。19年4月12日に決めた自社株取得に関し、12月の取得数がゼロだったと発表。これまでの取得累計は7万4900株(取得価額約0.65億円)。取得予定の総数は上限9万5000株(0.82億円)で、取得期間は2月20日まで。残り1カ月余で2万株程度の買いが見込めるとの期待から投資資金が流入した。株価が前日に一時1211円まで急落した後、引けにかけて買い戻された流れも好感された。

《ST》

提供:フィスコ

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