配当利回り“3%超”の【最高益】リスト〔第1弾〕27社選出 <成長株特集>
東証1部の平均配当利回りは、世界景気の回復期待を追い風に年末にかけて全体相場が上昇したことを受け、昨年12月は2.22%と4ヵ月連続で前月に比べて低下した。そうした中でも、個別では株主還元を強化する動きが顕著で、好調な業績を背景に積み上がった手元資金を活用して配当を増額する企業は多い。本特集では、年間配当利回りが3%を超え、かつ今期に経常利益ベースで最高益更新を計画する企業をリストアップした(1月9日現在)。
株探集計によると、9日時点で配当利回りが3%以上の銘柄(リートを除く)は全体のおよそ18%に相当する660社だった。今回はこの660社のうち、時価総額400億円以上の銘柄(銀行を除く)を対象に、予想配当利回りが3%を超え、かつ今期に経常利益が過去最高益を見込んでいる27社を選び出し、「配当利回りが高い」→「経常増益率が大きい」順に記した。
なかでも、株主還元を重視し増配を続けている企業は、減配リスクが少なく来期以降も増配が期待できる銘柄として注目したい。FPG <7148> 、大東建託 <1878> は11期連続、大和ハウス工業 <1925> は10期連続、兼松エレクトロニクス <8096> 、トーセイ <8923> は9期連続、積水ハウス <1928> 、ビーネックス <2154> は8期連続、住友倉庫 <9303> は7期連続で今期増配する方針だ。
また、日鉄物産 <9810> 、兼松 <8020> 、プレサンスコーポレーション <3254> 、エフ・ジェー・ネクスト <8935> 、タキロンシーアイ <4215> 、三菱UFJリース <8593> などは予想PER10倍以下、PBR1倍割れと指標面で割安感が強く、上値余地が大きい銘柄としてマークしておきたい。
年間配当 ┌ 今期計画 ┐ 予想
コード 銘柄名 利回り 伸び率 経常益 PER 決算期
<7148> FPG 5.77 0.7 14491 9.1 20. 9
<1878> 大東建 4.69 0.6 133000 10.0 20. 3
<9810> 日鉄物産 4.41 1.6 37000 7.0 20. 3
<5857> アサヒHD 4.30 25.3 16800 10.8 20. 3
<3244> サムティ 4.15 10.7 14600 8.0 20.11
<8074> ユアサ商 4.14 11.6 15000 8.0 20. 3
<8020> 兼松 4.11 2.8 30000 7.2 20. 3
<1419> タマホーム 3.95 7.8 7500 10.4 20. 5
<3254> プレサンス 3.88 18.5 31429 4.0 20. 3
<8897> タカラレーベ 3.79 30.7 11800 6.8 20. 3
<8935> FJネクスト 3.76 9.1 11000 5.5 20. 3
<8766> 東京海上 3.69 6.9 445000 13.1 20. 3
<9934> 因幡電産 3.68 5.7 15300 15.1 20. 3
<4215> タキロンCI 3.66 2.2 9400 5.3 20. 3
<8096> 兼松エレク 3.61 3.7 10500 15.1 20. 3
<8593> 三菱Uリース 3.52 7.3 94000 9.0 20. 3
<1928> 積水ハウス 3.42 6.6 208000 11.6 20. 1
<4928> ノエビアHD 3.38 2.1 12500 23.7 20. 9
<1925> 大和ハウス 3.37 5.2 378000 9.0 20. 3
<8584> ジャックス 3.20 6.6 15400 9.7 20. 3
<8923> トーセイ 3.12 7.9 13046 8.1 20.11
<2154> ビーネックス 3.09 13.3 6350 14.3 20. 6
<6458> 新晃工 3.08 36.7 7900 9.5 20. 3
<4714> リソー教育 3.08 18.1 3000 31.9 20. 2
<9744> メイテック 3.07 2.0 12900 19.8 20. 3
<1959> 九電工 3.07 1.9 40700 8.5 20. 3
<9303> 住友倉 3.06 16.0 13100 14.4 20. 3
※経常利益の単位は百万円。
株探ニュース