13日の米国市場ダイジェスト:NYダウ83ドル高、米中関係の改善を期待

市況
2020年1月14日 7時54分

■NY株式:NYダウ83ドル高、米中関係の改善を期待

米国株式相場は上昇。ダウ平均は83.28ドル高の28907.05、ナスダックは95.07ポイント高の9273.93で取引を終了した。トランプ政権が米中貿易交渉での第一段階目の合意署名を控えて、中国の為替操作国の認定解除を計画していることが伝わり、買いが先行。イランと米国間での緊張が一服したことも好感された。しかし、今週から始まる10-12月期決算シーズンを控えて上値は限られた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や素材が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや電気通信サービスが軟調。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、一部アナリストが目標株価を大幅に引き上げ上昇。ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は、業績見通しを上方修正し堅調推移。代替肉食品メーカーであるビヨンド・ミート(BYND)は、ファストフードのマクドナルド(MCD)が同社製品の試験販売を拡大しており大幅上昇。一方で、自動車のフォード(F)は、中国での販売が3年連続で減少しており売られた。

本日、テスラの株価は500ドルを突破し、上場来最高値を更新した。オッペンハイマーが目標株価を従来の385ドルから612ドルへと引き上げたが、依然として足元株価とアナリストの目標株価平均は大きく乖離しており、アナリストの目標株価見直しが追いついていない状況だ。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米中関係改善への期待で円売り優勢

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円80銭から109円95銭まで上昇し、109円93銭で引けた。米中第1段階貿易協定の署名が今週実施されることや、米企業決算への期待でリスク選好のドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1118ドルから1.1147ドルまで上昇し、1.1136ドルで引けた。ユーロ・円は、122円12銭から122円49銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2971ドルから1.3003ドルまで戻した。ショートカバーが優勢となったが、英国の11月国内総生産(GDP)が予想外のマイナス成長となったため、利下げ観測を受けたポンド売りが観測されており、ポンドの上値は重くなった。ドル・スイスは、0.9723フランから0.9694フランまで下落した。中東の緊張を受けた安全通貨としてのフラン買いが継続した。

■NY原油:続落で58.08ドル、供給不安薄れる

NY原油先物2月限は続落(NYMEX原油2月限終値:58.08 ↓0.96)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-0.96ドルの1バレル=58.08ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは57.91ドル-59.27ドル。リビアで内戦を繰り広げる国民合意政府(GNA)と民兵組織「リビア国民軍(LNA)」が停戦で合意するなど中東情勢の緊張緩和や米国の供給増加を意識した売りが入った。米長期金利の上昇も多少嫌気されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 35.06ドル +0.32ドル(+0.92%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.78ドル +0.57ドル(+1.09%)

ゴールドマン・サックス(GS)245.21ドル +3.10ドル(+1.28%)

インテル(INTC) 59.59ドル +0.65ドル(+1.10%)

アップル(AAPL) 316.96ドル +6.63ドル(+2.14%)

アルファベット(GOOG) 1439.23ドル +9.50ドル(+0.66%)

フェイスブック(FB) 221.91ドル +3.85ドル(+1.77%)

キャタピラー(CAT) 146.82ドル +0.69ドル(+0.47%)

アルコア(AA) 19.61ドル +0.16ドル(+0.82%)

ウォルマート(WMT) 115.88ドル -0.50ドル(-0.43%)

スプリント(S) 4.89ドル +0.01ドル(+0.20%)

《SF》

提供:フィスコ

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