話題株ピックアップ【夕刊】(3):吉野家HD、ZOZO、国際石開帝石

注目
2020年1月14日 15時22分

■イオンファンタジー <4343>  2,641円  -334 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位

10日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)最終が78%減益で着地・9-11月期は赤字拡大」が嫌気された。

イオンファンタジー <4343> が1月10日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益は前年同期比78.4%減の1.1億円に大きく落ち込み、通期計画の21.5億円に対する進捗率は5.2%にとどまり、5年平均の38.6%も下回った。

⇒⇒イオンファンタジーの詳しい業績推移表を見る

■アークス <9948>  2,081円  -222 円 (-9.6%)  本日終値  東証1部 下落率3位

10日に決算を発表。「今期経常を一転15%減益に下方修正」が嫌気された。

アークス <9948> が1月10日大引け後(15:30)に決算を発表。20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比23.5%減の88.1億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の164億円→140億円(前期は164億円)に14.7%下方修正し、一転して14.7%減益見通しとなった。

⇒⇒アークスの詳しい業績推移表を見る

■吉野家ホールディングス <9861>  2,736円  -289 円 (-9.6%)  本日終値  東証1部 下落率4位

吉野家ホールディングス<9861>が急落。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を2080億円から2150億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を10億円から36億円(同34.6倍)へ上方修正したが、営業利益で41億円前後を見込んでいた市場コンセンサス予想に届かなかったことから、失望売りが出たようだ。上方修正は、吉野家の創業120周年施策として販売した牛丼の新サイズ「超特盛」「小盛」の投入や「特撰すきやき重」「月見牛とじ御膳」などの商品施策に加えて、6月に実施した「テイクアウト80円引き」などの販売施策も好評だったことが寄与する。また、消費税増税が行われた10月以降も「牛丼・牛皿全品10%オフキャンペーン」や冬の定番「牛すき鍋膳」「麻辣牛鍋膳」などの施策が好調に推移しており、10月以降の既存店売上高が好調なことも貢献するという。なお、最終利益1億円(同60億円の赤字)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(19年3~11月)決算は、売上高1598億7600万円(前期比6.6%増)、営業利益28億9000万円(前年同期5億6200万円の赤字)、最終利益17億7400万円(同15億5800万円の赤字)だった。

■スターマイカ <2975>  1,679円  -118 円 (-6.6%)  本日終値  東証1部 下落率7位

10日に決算を発表。「今期経常は10%減益へ(訂正)」が嫌気された。

スター・マイカ・ホールディングス <2975> が1月10日大引け後(15:30)に決算を発表。19年11月期の連結経常利益は29.2億円になり、20年11月期は前期比9.6%減の26.4億円に減る見通しとなった。

⇒⇒スターマイカの詳しい業績推移表を見る

■RPAホールディングス <6572>  1,034円  -70 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率8位

RPAホールディングス<6572>が急反落。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を140億1600万円から100億6200万円(前期比22.9%増)へ、営業利益を16億300万円から4億7800万円(同49.9%減)へ、純利益を9億3100万円から2200万円(同95.9%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。今期は、「BizRobo! mini」の立ち上がりにより中堅企業での導入企業が拡大することによる増収増益を見込み、今後の成長の加速を企図して人材採用、広告宣伝活動を進めたものの、「BizRobo! mini」のパートナー販売体制の構築が計画より遅延し、販売計画が未達となっていることに加えて、ロボットトランスフォーメーション事業の一部広告分野で新規広告主の立ち上がりが計画よりも遅れていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高72億8300万円(前年同期比24.8%増)、営業利益3億2800万円(同41.0%減)、純利益3800万円(同87.9%減)だった。

■ZOZO <3092>  1,985円  -65 円 (-3.2%)  本日終値

ZOZO<3092>は安い。SMBC日興証券が10日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2000円から1800円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券によると、ZOZOTOWN強化策が見えず、GMV(流通取引総額)の更なる成長鈍化が懸念されるほか、PayPayモール店も、現サイト構造では既存客シフトにとどまるリスクがあると指摘。プロモーション関連費用も増額もあり、20年3月期営業利益予想を374億円から316億円へ、21年3月期予想を同416億円から355億円へ下方修正している。

■チヨダ <8185>  1,549円  -47 円 (-2.9%)  本日終値

チヨダ<8185>は続落。前週末10日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を1156億円から1138億円(前期比4.0%減)へ、営業損益を1億円の黒字から16億円の赤字(前期16億6900万円の黒字)へ、最終損益を12億円の赤字から25億円の赤字(同16億1300万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。第3四半期までは概ね計画通りに推移したものの、12月の全国的な暖冬と北日本や日本海側地域における降雪量の大幅な減少により、防寒ブーツなど季節商品の販売が大きく落ち込んだことが響いた。また、値引き販売が想定以上に増加し、今後も滞留在庫の積極的な処分を進めることから、売上高総利益率の低下が見込まれることも利益を押し下げる。なお、第3四半期累計(19年3~11月)決算は、売上高875億6700万円(前年同期比2.9%減)、営業利益3億8400万円(同85.1%減)、最終損益1億8800万円の赤字(前年同期13億2700万円の黒字)だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,155円  -15 円 (-1.3%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>などが全体相場に逆行して安い。前日にWTI原油価格が96セント安の1バレル=58ドル08セントまで下落、ここ原油市況は下値模索の動きで5日続落となった。中東の地政学リスクへの警戒感が薄れたことで原油市況高騰に対する思惑も後退している。これを背景に原油価格と株価連動性の高い資源開発関連や石油株に売りが優勢となった。

■CYBERDYNE <7779>  568円  -3 円 (-0.5%)  本日終値

CYBERDYNE<7779>は小動き。前週末10日の取引終了後、IWA JAPAN(東京都千代田区)と共同で、とアスリートのパフォーマンス向上に向けた新たなプログラム「IWA式 Neuro HALプラス」を開発し始動したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。「IWA式 Neuro HALプラス」は、脳神経・筋系のパフォーマンスの向上、筋肉の収縮と弛緩の最適なタイミングやバランスの調整などで優れた効果が期待できる新しいプログラム。既に野球の前田健太選手をはじめ、テニス、ゴルフ、スノーボードなどの各競技のトップアスリート達が体験し、プログラム終了後に走力や跳躍力、スウィングスピード、球速の向上などを実感しているという。同社では今後、更に一般向けのプログラムの企画・開発を進め、スポーツ界におけるサイバニクス技術の普及を推進するとしている。

■理経 <8226>  293円  +63 円 (+27.4%) 一時ストップ高   本日終値

理経<8226>が急伸。きょう付けの朝日新聞朝刊で「荷物の配送などで利用の拡大が見込まれている小型無人飛行機『ドローン』について、政府は国内企業がサイバー攻撃に強い機体を開発したり、導入したりすることを後押しする方針を決めた」と報じられており、関連銘柄の一角として買われたもよう。また、ドーン<2303>やイメージ ワン<2667>、自律制御システム研究所<6232>なども買われている。

●ストップ高銘柄

倉元製作所 <5216>  314円  +80 円 (+34.2%) ストップ高   本日終値

日本フォームサービス <7869>  2,504円  +500 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値

ブレクスルー <2464>  423円  +80 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

トミタ電機 <6898>  1,593円  +300 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値

光・彩 <7878>  3,785円  +700 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

など、14銘柄

●ストップ安銘柄

24セブン <7074>  2,345円  -500 円 (-17.6%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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