15日の米国市場ダイジェスト:NYダウ90ドル高、米中第1段階の合意文書に署名

市況
2020年1月16日 7時53分

■NY株式:NYダウ90ドル高、米中第1段階の合意文書に署名

米国株式相場は上昇。ダウ平均は90.55ドル高の29030.22、ナスダックは7.37ポイント高の9258.70で取引を終了した。本日、米中貿易交渉での第1段階目の合意署名を控えて、買いが先行し、堅調推移となった。合意文書には、中国が今後2年で2000億ドル相当のモノ及びサービスを米国から購入する代わりに、米国は1200億ドル相当の中国製品の輸入関税を半減させ、その他の輸入品については関税導入を遅らせることなどが盛り込まれた。しかし、投資家の関心は既に10-12月期決算に移っており、上値の重い展開となった。セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で銀行や半導体・半導体製造装置が軟調。

ディスカウントストアのターゲット(TGT)は、売上高見通しを下方修正し下落。大手行のバンクオブアメリカ(BAC)は、減収減益決算を発表し軟調推移。一方で、医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は、決算が予想を上振れ上昇。資産運用のブラックロック(BLK)は、決算内容が好感され買われた。

金属大手のアルコア(AA)は、マーケット終了後に10-12月期決算を発表し、売上高は予想を下振れ、一株損失は予想より拡大した。時間外取引で株価は下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米中通商関係の改善を意識してリスク選好の円売り

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円79銭まで下落後、110円00銭まで上昇し、109円90銭で引けた。米国の12月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったため、米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、米中の第1段階貿易協定調印で期待感が広がったほか、米地区連銀経済報告(ベージュブック)でも全米の経済活動の拡大が確認されたため、ドル買いやりリスク選好の円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1140ドルから1.1163ドルまで上昇し、1.1149ドルで引けた。域内の経済指標の改善を好感したユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、122円40銭から122円72銭まで上昇。

ポンド・ドルは、1.3001ドルから1.3039ドルまで上昇した。利下げはほぼ確実との見方も根強く、上昇も限定的となった。ドル・スイスは、0.9655フランから0.9631フランまで下落した。

■NY原油:反落で57.81ドル、米中通商関係の改善は材料視されず

NY原油先物2月限は反落(NYMEX原油2月限終値:57.81 ↓0.42)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-0.42ドルの1バレル=57.81ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは57.36ドル-58.36ドル。米中両国は15日、貿易交渉を巡る第1段階の合意に署名し、米国株式は米中の通商関係のさらなる改善への期待が広がったが、原油先物市場での反応は限定的だった。米エネルギー情報局(EIA)が15日公表した週間在庫統計によると、原油在庫は予想に反して減少したが、ガソリン在庫は大幅に増加していた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.67ドル -0.65ドル(-1.84%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.94ドル +0.08ドル(+0.15%)

ゴールドマン・サックス(GS)245.21ドル -0.45ドル(-0.18%)

インテル(INTC) 58.94ドル -0.49ドル(-0.82%)

アップル(AAPL) 311.34ドル -1.34ドル(-0.43%)

アルファベット(GOOG) 1439.20ドル +8.32ドル(+0.58%)

フェイスブック(FB) 221.15ドル +2.09ドル(+0.95%)

キャタピラー(CAT) 145.57ドル -1.11ドル(-0.76%)

アルコア(AA) 20.18ドル -0.19ドル(-0.93%)

ウォルマート(WMT) 115.28ドル -0.90ドル(-0.77%)

スプリント(S) 4.86ドル 0.00ドル(0.00%)

《SF》

提供:フィスコ

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