16日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で3日ぶり反発、医薬・不動産株に買い

市況
2020年1月16日 18時00分

16日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比109.45ポイント(0.38%)高の28883.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が32.91ポイント(0.29%)高の11328.38ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1015億200万香港ドルとなっている(15日は1004億3100万香港ドル)。

中国景気の先行きがやや楽観される流れ。米メディアは16日、米「中両政府が通商協議の第1段階で正式合意するなか、中国の経済見通しは改善する」との見方を伝えた。また、昨夜の合意文書署名式に出席した劉鶴・副首相は滞在先のワシントンで、2019年の中国GDP成長率は6%を上回ったとの見通しを示している(政府目標は「6~6.5%」)。注目のGDP成長率は、あす17日に公表される予定だ。ただ、上値は限定的。署名式が無事通過したことによる好材料の出尽くし感が意識され、指数はマイナス圏に沈む場面もみられた。

ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.8%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が3.1%高、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.0%高と上げが目立った。

セクター別では、中国の不動産が高い。上記した華潤置地のほか、世茂房地産HD(813/HK)が5.8%、中国金茂HD(817/HK)が5.1%、保利置業集団(119/HK)が5.0%、融創中国HD(1918/HK)が3.2%、中国海外発展(688/HK)が2.9%ずつ上昇した。

医薬品セクターも物色される。上述した中国生物製薬に加え、金斯瑞生物科技(1548/HK)が8.5%高、薬明生物技術(2269/HK)が5.6%高、康哲薬業HD(867/HK)が4.1%高、石薬集団(1093/HK)と三生製薬(1530/HK)がそろって2.3%高で引けた。

半面、中国自動車セクターはさえない。広州汽車集団(2238/HK)が3.8%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.5%安、東風汽車集団(489/HK)が1.3%安、吉利汽車HD(175/HK)が0.8%安と下落した。

一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%安の3074.08ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。資源・素材株、運輸株、公益株、インフラ関連株の一角なども売られた。半面、自動車関連株はしっかり。医薬品株、消費関連株やハイテク株の一角も買われた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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