話題株ピックアップ【昼刊】:新型肺炎関連、インソース、コーテクHD

注目
2020年1月28日 11時38分

■川本産業 <3604>  2,076円  +385 円 (+22.8%) 一時ストップ高   11:30現在

川本産業<3604>が続急騰。前日まで6日連続ストップ高に買われ、この間に株価は約3倍となったが、きょうも寄り付きカイ気配で始まる人気で大幅高となっている。新型肺炎の感染拡大に伴い対策関連株が幅広く人気化したものの、きょうは目先筋の利食い急ぎの動きが顕在化して急反落する銘柄も多い。そのなか、医療用衛生材料の大手で今回の関連株人気の急先鋒となった同社株は9時24分の寄り直後に23%高となる2088円まで買われたあと1951円まで下押し、その後はウリ気配に転じる荒い値動きとなった。一時は前日終値を5%強下回る1600円まで水準を切り下げたが、その後は再び大口の投資資金が流入し株価を押し上げている。

■中京医薬品 <4558>  660円  +118 円 (+21.8%)  11:30現在

中京医薬品<4558>がカイ気配で水準を切り上げ大幅高。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が全体相場を押し下げているが、同社は配置医薬品の大手で除菌製品などを手掛けていることから、新型肺炎対策関連の有力株との位置づけで投資資金が流入している。ただ、きょうはその他の関連銘柄で利益確定売りに値を下げているものも多く、同社株も寄った後は不安定な動きが想定される。

■インソース <6200>  3,890円  +345 円 (+9.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

インソース<6200>が続急伸。27日大引け後に発表した20年9月期第1四半期(10-12月)の連結業績は売上高が16億2500万円(前年同期比25.6%増)、経常利益が4億1500万円(同32.2%増)といずれも急拡大しており、これを好感する買いが向かった。製造業やIT、建築関連向け講師派遣型研修の実施回数が増加したほか、セミナールームの増設効果などで公開講座も大きく伸びた。研修別では階層別研修やIT研修が好調だった。業績拡大を踏まえ、上期の経常利益予想を従来予想の5億6800万円から6億1000万円に上方修正した。

■スマレジ <4431>  3,480円  +135 円 (+4.0%)  11:30現在

スマレジ<4431>が地合い悪に抗して買い人気。全体波乱相場のなか、同社株は25日移動平均線をサポートラインとする頑強な値動きを続けているが、きょうは年初につけた高値を更新した。クラウドサービス事業を展開するが、同社はスマートフォンを使ったPOSレジアプリ「スマレジ」を主力に中小事業者の需要を捉えている。スマレジ「4.0」のバージョンアップで導入実績も増勢一途で中期成長期待が大きい。20年4月期業績は営業利益段階で前期比5割の伸びを見込む。

■コーテクHD <3635>  2,868円  +88 円 (+3.2%)  11:30現在

コーエーテクモホールディングス<3635>が3日ぶりに反発。売り先行でスタートしたものの、プラス圏に切り返している。27日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結最終利益が前年同期比14.8%増の97億1800万円と同期間として過去最高だったことが好感された。固定資産売却益15億5900万円を計上したほか、有価証券売却益が増加したことが利益を押し上げた。主力のエンターテインメント事業はロイヤルティー収入の増加でオンライン・モバイル分野が大きく伸長したものの、開発体制拡充で固定費が増加し、営業利益は減少した。第4四半期は大型タイトルの投入で収益拡大を見込む。

■クスリアオキ <3549>  6,520円  +130 円 (+2.0%)  11:30現在

クスリのアオキホールディングス<3549>は5日ぶり反発。27日大引け後に発表した1月度(12月21日~1月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比1.7%増と今期に入り8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。客単価は0.3%減と12月に続いて減少したものの、客数が同2.0%増に伸びたことが寄与した。なお、全店売上高は同11.7%増だった。

■タカラレーベン <8897>  482円  +4 円 (+0.8%)  11:30現在

タカラレーベン<8897>が4日ぶりに反発。27日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は売上高が968億4300万円(前年同期比30.4%増)、経常利益が56億6700万円(同3.2倍)といずれも急拡大して着地したことが好感された。不動産販売事業で主力の新築分譲マンションの引き渡し戸数が1791戸(前年同期は1435戸)と大幅に増加した。また、不動産管理収入事業が2ケタ増収となったほか、発電事業では売電収入が大きく伸びた。

■弁護士ドットコム <6027>  4,450円  -1,000 円 (-18.4%) ストップ安   11:30現在

27日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が35%減益で着地・10-12月期は赤字転落」が嫌気された。

弁護士ドットコム <6027> [東証M] が1月27日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比34.8%減の2億2900万円に落ち込み、通期計画の5億2000万円に対する進捗率は44.0%にとどまり、5年平均の68.9%も下回った。

⇒⇒弁護士ドットコムの詳しい業績推移表を見る

■KOA <6999>  1,239円  -106 円 (-7.9%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

27日に決算を発表。「非開示だった今期経常は79%減益、未定だった配当は36円実施」が嫌気された。

KOA <6999> が1月27日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比76.2%減の11.9億円に大きく落ち込んだ。同時に、従来未定としていた今期の年間配当は36円(前期は36円)実施する方針とした。

⇒⇒KOAの詳しい業績推移表を見る

■コシダカHD <2157>  1,670円  -114 円 (-6.4%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

27日に業績修正を発表。「今期経常を一転15%減益に下方修正、配当も4円減額」が嫌気された。

コシダカホールディングス <2157> が1月27日大引け後(16:30)に業績・配当修正を発表。20年8月期の連結経常利益を従来予想の110億円→81.2億円(前期は95.6億円)に26.5%下方修正し、一転して15.0%減益見通しとなった。

⇒⇒コシダカHDの詳しい業績推移表を見る

■国際石油開発帝石 <1605>  1,026円  -27 円 (-2.6%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が安い。中国で発生した新型肺炎の感染拡大を背景に、株式市場では世界的にリスク回避の売り圧力が強まっているが、原油市況もリスクオフ環境のなか下値を探る展開となっている。前日のWTI原油先物価格は5日続落となり、連日の大幅安で1バレル=54ドル台まで水準を切り下げた。これを受けて米株市場ではエクソンモービルやシェブロンなどエネルギー関連株が安く、東京市場でも原油市況と株価連動性の高い銘柄に売りを誘発している。

■東京エレクトロン <8035>  24,050円  -440 円 (-1.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株に売りが続いている。両銘柄とも25日移動平均線を下放れる形で目先調整色をみせている。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が急落するなか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4%近い急落をみせた。東京市場でもこの流れに追随する展開で同関連銘柄に逆風が強い。中国では新型肺炎の感染拡大を背景に製造ラインへの影響が出ており、半導体業界もサプライチェーンへのダメージが警戒される状況となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,737円  -15 円 (-0.2%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が売り優勢の展開。前日の米株急落で主力輸出株には向かい風の強い地合いだが、日本の自動車メーカーは中国に生産ラインを有していることで、これも懸念材料となっている。中国で新型肺炎の感染拡大を抑えるため春節の連休延長などの措置が発表されており、サプライチェーンへの影響が警戒される状況にある。ただ、足もと外国為替市場では1ドル=109円近辺の推移とドル安・円高がそれほど進行しておらず、トヨタなどの下げ幅は0.3%前後にとどまっている。

■富士山マガジンサービス <3138>  1,208円  +191 円 (+18.8%)  11:30現在

富士山マガジンサービス<3138>が急騰。株価は一時、前日に比べ20%超上昇し昨年来高値を更新した。27日取引終了後、19年12月期業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は43億800万円から44億円(前の期比26.9%増)、営業利益は1億8700万円から3億2500万円(同29%増)、純利益は9900万円から1億7000万円(同6.1%減)に上方修正された。同社は、雑誌定期購読サービスで新配送手法への切り替えを行っていたが、これに伴う配送料価格改定で出版社各社からの協力が得られ、切り替えは計画以上に順調に進んだ。消費増税による買い控えは法人に関してはほとんど影響しなかったほか、雑誌の定期購読の注文締め切り日が12月末に前倒しされたことも業績の上振れ要因とった。

■小野測器 <6858>  649円  +92 円 (+16.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

小野測器<6858>が急騰、一時ストップ高の657円に買われる人気となった。同社は自動車業界向けを中心とする電子計測器メーカーで、足もとの業績は会社側想定を上回る好調な推移となっている。同社は27日取引終了後、19年12月期の営業利益を従来予想の2億円から4億5000万円(前期比53%減)に大幅増額しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。計測機器の売上高復調に加え、原価低減や生産合理化努力により従来計画より利益が上積みされた。

●ストップ高銘柄

リプロセル <4978>  328円  +80 円 (+32.3%) ストップ高   11:30現在

カイノス <4556>  1,650円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在

昭和化学工業 <4990>  893円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在

ミヤコ <3424>  1,139円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

以上、4銘柄

●ストップ安銘柄

エスティック <6161>  5,700円  -1,000 円 (-14.9%) ストップ安   11:30現在

など、2銘柄

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