話題株ピックアップ【夕刊】(3):東海ソフト、いい生活、両毛システム

注目
2020年1月28日 15時22分

■東海ソフト <4430>  1,816円  +202 円 (+12.5%)  本日終値

東海ソフト<4430>が急反発。前日は全体地合い悪に流され下押したものの下げ幅は限定的で、きょうは一時8.7%高と急速に切り返した。システム開発企業で自動運転ソフトに強い。今月にラスベガスで行われた世界最大のデジタル見本市「CES」でも自動運転分野への注目度が高く、世界各国はしのぎを削ってレベル4以上の完全自動運転を目指して開発を進めている。日本でも自動車業界の盟主トヨタ自動車<7203>をはじめ各社積極的な取り組みをみせているが、そのなか同社の存在が改めてクローズアップされている。足もとの業績も好調で20年5月期営業利益4億5600万円と前期比強含み横ばいを予想しているが、進捗率からみて増額修正の可能性が意識されている。

■いい生活 <3796>  522円  +57 円 (+12.3%)  本日終値

いい生活<3796>は一時10%近い上昇で511円まで買われ、昨年来高値を更新した。27日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を21億円から21億1000万円(前期比6.4%増)へ、営業利益を4000万円から8500万円(同6.5倍)へ、純利益を1200万円から5100万円(前期300万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感されたようだ。「ES いい物件One」などクラウドサービス導入に伴う業務支援サービスの増収ペースが想定よりも好調に推移したことに加えて、業務効率化を推進したことも寄与した。同時に、12月度の月次概況(速報)を発表しており、クラウドソリューション事業の売上高は1億8400万円(前年同月比8.9%増)となった。クラウドサービスの顧客数が同98法人増の1454法人となったことなどが寄与。また、顧客店舗数は同386店舗増の4049店舗となった。

■両毛システムズ <9691>  3,645円  +395 円 (+12.2%) 一時ストップ高   本日終値

両毛システムズ<9691>が一時ストップ高に買われた。同社はきょう正午に、20年3月期通期の連結業績予想の修正を発表。営業利益見通しは従来の7億5000万円から11億円(前期比55.2%増)に引き上げた。消費税増税前の駆け込み需要に伴う反動減の影響が軽微なほか、不採算案件が第2四半期で収束したことから利益構造が改善した。なお、売上高予想は160億円(同3.1%増)と従来計画を据え置いている。

■SMK <6798>  3,285円  +280 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

電子部品メーカーのSMK<6798>が後場急伸し、昨年来高値を更新した。同社はきょう午後1時に、20年3月期通期の連結業績予想の修正を発表。営業損益見通しは従来のトントンから1億5000万円の黒字(前期は18億3400万円の赤字)に引き上げた。売上高予想も540億円から550億円(前期比4.2%減)に上方修正。家電市場及び産機その他市場の販売が堅調に推移しているほか、利益面では固定費削減効果が寄与するとしている。

■ストライダーズ <9816>  414円  +31 円 (+8.1%)  本日終値

ストライダーズ<9816>が全般リスクオフの地合いに抗して続伸と強調展開をみせている。今年年初から人気化し427円まで買われた後調整を入れていたが、370円台半ばをターニングポイントに切り返し、再び400円台を回復した。IT関連商社を祖業としていたが、不動産や企業再生など投資事業会社に転身、不動産はレジデンス事業が好調で収益に貢献している。19年4~9月期営業利益は前年同期比4割強の伸びを達成。中国で発生した新型肺炎の影響から、明日までの日程で行われるFOMCではFRBがハト派的姿勢を強めることが予想され、これに追随する形で世界的な金融緩和環境が維持されるとの思惑が浮上。不動産セクターには追い風で、同社株にもポジティブ材料となる。

■ナック <9788>  1,092円  +60 円 (+5.8%)  本日終値

ナック<9788>が急反発。27日大引け後、エースホームの株式をヤマダホームズから取得し子会社化すると発表したことが好感された。エースホームは旧社名である住宅メーカー小堀住研の技術力・設計力・デザイン力と、住宅設備機器業界最大手のLIXILの優れた製品とサービス力を融合させて生まれた住宅フランチャイズを展開している。建築コンサルティング事業の顧客基盤強化による業績寄与などを期待する買いが向かった。

■リスクモンスター <3768>  1,870円  +85 円 (+4.8%)  本日終値

リスクモンスター<3768>が我が道を行く展開で、前日に続き全体相場に逆行。連日の昨年来高値更新と気を吐いている。期間貸しソフトで与信管理サービスを提供するが、顧客独自のシステムを構築するクラウドサービスや、IPOに向けた反社・与信管理体制の構築支援事業が好調で業績を押し上げている。豊富なeラーニングコンテンツを強みとする定額方式の社員研修サービスも会員数が増加しており収益に貢献、20年3月期営業利益5億円(前期比9%増)は増額含みとみられている。株主還元姿勢も高く、自社株買いに積極的であることも評価材料。昨年11月には発行済み株式総数の3.6%に相当する自社株買いを実施している。

■GMOメディア <6180>  1,563円  +54 円 (+3.6%) 一時ストップ高   本日終値

GMOメディア<6180>が一時ストップ高に買われた。同社は27日取引終了後に、19年12月期通期の単独営業利益が前の期比82.3%減の5000万円(従来予想は2000万円)になったようだと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は同8.7%減の41億4000万円(従来予想は41億円)になったもよう。利益率の高いソーシャルメディア系サービスで年末の広告需要増を背景に、広告収入が見込みを上回ったことなどが業績を押し上げた。

■FRONTEO <2158>  312円  +10 円 (+3.3%)  本日終値

FRONTEO<2158>が後場に入って強含み。同社はきょう、転倒転落予測システム「Coroban」に関する特許査定通知を日本特許庁から受領したと発表。今後の展開などが期待されたようだ。「Coroban」は、同社とエーザイ<4523>が共同開発した、人工知能Concept Encoderを利用した転倒転落予測システム。Concept Encoderが電子カルテを読み込み、患者の状態や看護記録から転倒リスクを評価する仕組みとなっている。

■アサヒ衛陶 <5341>  538円  +13 円 (+2.5%) 一時ストップ高   本日終値

アサヒ衛陶<5341>が一時ストップ高まで買われる場面があった。同社は27日、ベトナム販売子会社の大口案件が決定したと発表。これが材料視されたようだ。同国で総合病院を運営するBenh Vien Xuyen a社(投資グループ)とBenh Vien Xuyen a社が計画する案件の衛生設備に関して、同社の商品を標準採用することで合意。20年度2病院と21年度2病院の計4物件に納入する予定で、納入金額は合計で約50万ドルを見込んでいる。

●ストップ高銘柄

昭和化学工業 <4990>  893円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値

新内外綿 <3125>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

エスティック <6161>  5,700円  -1,000 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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