話題株ピックアップ【昼刊】:ソフトバンクG、オリンパス、タカラバイオ

注目
2020年2月7日 11時40分

■アルペン <3028>  1,917円  +254 円 (+15.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

アルペン<3028>が急反発、昨年来高値を更新している。6日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年7~12月)連結決算で、営業利益が16億1800万円から32億8800万円(前年同期比18.9倍)、純利益15億2600万円から23億7400万円(同4.4倍)へ上振れて着地したことが好感されている。キャンプ用品やアウトドアアパレルなどが好調に推移した一方、記録的な暖冬によるスキー・スノーボード用品および冬物衣料全般の需要減少を受けて、売上高は1186億1000万円から1148億2900万円(同2.8%増)は下振れたが、粗利率の改善や人件費を中心としたコストコントロールなどが寄与し利益は上振れて着地した。なお、20年6月期通期業績予想は売上高2399億9000万円(前期比5.1%増)、営業利益50億4400万円(同3.3倍)、最終利益25億1500万円(前期9億3500万円)の従来見通しを据え置いている。同時に上限を130万株(発行済み株数の3.21%)、または25億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されているようだ。取得期間は2月10日から2月14日で、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で買い付けるとしている。

■アルプス技研 <4641>  2,108円  +245 円 (+13.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

アルプス技研 <4641> が続急騰し、昨年来高値を更新した。6日大引け後に発表した19年12月期の連結経常利益は前の期比13.7%増の40.9億円で着地。続く20年12月期も前期比4.2%増の42.7億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も人手不足を背景に技術者派遣の堅調な引き合いが続く。同時に、前期の年間配当を67円→73円に増額修正した。今期配当は70円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は0.3%増配となる。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.39%にあたる50万株(金額で12億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■スミダコーポレーション <6817>  1,222円  +141 円 (+13.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

コイル専業大手のスミダコーポレーション <6817> が続急騰。6日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期の連結税引き前利益は前の期比46.2%減の21.8億円に落ち込んだが、従来予想の18億円を上回って着地。続く20年12月期は前期比28.2%増の28億円に回復する見通しとなり、これを好感する買いが向かった。前期はコストの見直しが想定以上に進んだことが上振れの要因となった。今期は各国の環境規制強化を背景に電気自動車やハイブリッド自動車などxEV向け需要の拡大が期待されるほか、家電製品関連では5GやIoTの普及拡大が追い風となり、業績回復を見込む。

■オリンパス <7733>  2,101.5円  +223.5 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

オリンパス<7733>が大幅高で、新値追いとなっている。同社は6日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の900億円から920億円(前期比3.3倍)に引き上げた。売上高予想も8000億円から8100億円(同2.0%増)に上方修正。内視鏡事業や治療機器事業、科学事業が堅調に推移するなか、第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算が売上高5950億7100万円(前年同期比2.4%増)、営業利益784億8500万円(同3.8倍)となったことを踏まえた。

■グレイステクノロジー <6541>  3,155円  +335 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

グレイステクノロジー <6541> が急騰。6日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比84.5%増の6.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のクラウド型マニュアル管理システム「e-manual」の導入社数とコンサルティング案件が増加したうえ、知名度の向上でマニュアル受託制作の引き合いも旺盛だった。通期計画の7.4億円に対する進捗率は82.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■タカラバイオ <4974>  2,413円  +238 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

タカラバイオ<4974>が急伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「タカラバイオは新型コロナウイルスの検査試薬を大幅に増産する」と報じられており、これを好材料視した買いが集中している。記事によると、主力工場がある中国・大連市から安定供給の緊急要請を受け、生産量を従来比50倍の週25万検体分に増やしたという。新型肺炎の感染拡大により、試薬が品不足に陥っていることに対応するためで、増産効果に対する思惑が働いているようだ。

■日本ピラー工業 <6490>  1,634円  +116 円 (+7.6%)  11:30現在

日本ピラー工業<6490>が大幅続伸している。6日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。現行制度では毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して一律でクオカード1000円分を贈呈していたが、20年3月31日時点の株主から保有株数と保有年数に応じてクオカード1500円分から4000円分を贈呈するとしている。同時に発表した第3四半期累計(19年4~12月)連結決算は、売上高215億5300万円(前年同期比8.7%減)、26億8600万円(同37.5%減)だった。半導体市況が引き続き低迷したことで、電子機器関連事業の受注が減少したことが響いた。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高298億円(前期比3.8%減)、営業利益36億円(同29.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■TBSHD <9401>  2,099円  +146 円 (+7.5%)  11:30現在

6日に決算を発表。「今期最終を一転27%増益に上方修正・最高益、配当も4円増額」が好感された。

東京放送ホールディングス <9401> が2月6日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比28.9%減の123億円に減った。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→30円(前期は33円)に増額修正した。

⇒⇒TBSHDの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「2.0%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる350万株(金額で80億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月7日から10月31日まで。

■MDV <3902>  907円  +60 円 (+7.1%)  11:30現在

メディカル・データ・ビジョン <3902> が高い。6日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の6.5億円→8億円に23.7%上方修正。増益率が85.2%増→2.3倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。利益率の高い主力のデータ利活用サービスでアドホック調査が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。

■ケーズホールディングス <8282>  1,410円  +91 円 (+6.9%)  11:30現在

ケーズホールディングス <8282> が急反発し、昨年来高値を更新した。6日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.54%にあたる1000万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月7日から5月29日まで。同時に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比6.3%増の294億円に伸びて着地。消費税増税前の駆け込み需要が追い風になったほか、10月以降もパソコンや4Kテレビの買い替え需要が堅調だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,023円  +296 円 (+6.3%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が急伸。複数のメディアは、米有力アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントがSBGの株式を取得したと報じた。取得金額は25億ドル(約2725億円)以上で発行済み株式数の約3%近くに達している、という。エリオットは、SBGの資産ポートフォリオを市場は過少評価しているとみており、取締役会の独立性や多様性の向上を望んでいる様子だ。世界的な著名アクティビストがSBGの株式取得に乗り出したことから、この日は今後の展開に期待した買いが流入。

■ダイダン <1980>  2,950円  +173 円 (+6.2%)  11:30現在

6日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が27%増益で着地・10-12月期も71%増益」が好感された。

ダイダン <1980> が2月6日大引け後(15:20)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.4%増の73.3億円に伸び、通期計画の82億円に対する進捗率は89.4%に達し、5年平均の69.8%も上回った。

⇒⇒ダイダンの詳しい業績推移表を見る

■サンフロンティア不動産 <8934>  1,358円  +71 円 (+5.5%)  11:30現在

6日に決算を発表。「今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2.5円増額」が好感された。

サンフロンティア不動産 <8934> が2月6日大引け後(17:55)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比13.2%増の132億円に伸びた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の39.5円→42円(前期は38.5円)に増額修正した。

⇒⇒サンフロンティア不動産の詳しい業績推移表を見る

■レイズネクスト <6379>  1,417円  +70 円 (+5.2%)  11:30現在

レイズネクスト <6379> が急伸。6日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の76.5億円→99.5億円に30.1%上方修正。従来の3.6%減益予想から一転して25.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。人手不足で外注加工費が上昇する一方、直接工事費や経費の削減を進めることで採算が大きく改善する。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の35円→47円(前期は46円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■テレ朝HD <9409>  2,180円  +92 円 (+4.4%)  11:30現在

テレビ朝日ホールディングス <9409> が続伸し、昨年来高値を更新した。6日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の150億円→310億円に2.1倍上方修正。従来の21.5%減益予想から一転して62.3%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。東映 <9605> 株式を追加取得し、持ち分法適用関連会社化したことに伴い、持ち分法による投資利益147億円を計上することが利益を押し上げる。

■リード <6982>  469円  +80 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

自動車部品メーカーのリード <6982> [東証2]がストップ高買い気配。6日大引け後、20年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の3000万円の黒字→1億4000万円の黒字(前期は3200万円の赤字)に4.7倍上方修正したことが買い材料視された。売上高が計画を上回ることに加え、省人化の推進などで生産性が改善することも利益上振れにつながる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の4円→10円(前期は5円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■Amazia <4424>  7,220円  +1,000 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

Amazia <4424> [東証M]がストップ高買い気配。6日大引け後に発表した20年9月期第1四半期(10-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比4.7倍の2.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力のマンガアプリ「マンガBANG!」で利用者ニーズに合った人気作品を年末に集中配信し、課金収入や広告収入が急増したことが寄与。増収効果で積極的な広告宣伝費を吸収し、四半期ベースの過去最高を大幅に更新した。上期計画の2.8億円をすでに3.5%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ホロン <7748>  5,650円  +705 円 (+14.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

ホロン <7748> [JQ]がストップ高買い気配。6日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比2.6倍の13.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。半導体メーカーがEUV(極端紫外線)露光への設備投資を積極化するなか、主力の電子ビームによるフォトマスク用寸法測定装置や欠陥レビュー装置の販売が拡大し、68.7%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画をすでに22.8%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄

Aiming <3911>  450円  +80 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

日本パレットプール <4690>  4,865円  +700 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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