【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ ターゲットは抵抗力が光る強勢銘柄!

市況
2020年2月9日 9時30分

「ターゲットは抵抗力が光る強勢銘柄!」

●V字回復に転じた日米株価

今年の日経平均株価の高値は、1月17日の2万4115円。それが2月3日には2万2775円まで下げてしまった。

それがいまはどうか。2万3830円前後だ。つまり、1月17日の高値が近くなっていることになる。 新型肺炎による感染者が増加を続けている中で、日経平均は明らかに回復に転じている。こう言ってよい状況だ。

中国保険当局が6日発表した最新データでは、感染者は新たに3143人増えて3万1161人に達したとのこと。改めて書くまでもなく、事態は深刻どころではなく正直、いったい拡大にどこで歯止めがかかるのか。まったく分からない状況だ。

通常なら、これでは株は上がらないと見るのが自然だ。しかし、前述したように日経平均は明らかに回復に転じている。なぜこんなことになるのか。

市場では、

(1)新型肺炎の死亡率は重症急性呼吸器症候群(SARS)より低い

(2)6日に中国政府が米国からの一部輸入品の関税引き下げを発表した

これらが好感されているとの見方が多いが、私にいわせると、

(1)中国人民銀行が市場に18.7兆円の資金を供給し、中国経済の失速回避に努める姿勢を鮮明にした

(2)トランプ米大統領が米上院の弾劾裁判で無罪となり、大統領再選の可能性が非常に高くなった

(3)WHO(世界保険機関)が新型肺炎の蔓延を「緊急事態」と認定したことで、中国はもちろんのこと、世界各国が肺炎の封じ込みに本腰を入れ始めた

以上が株価押し上げの要因となった。ただし、これらの株高要因があっても、新型肺炎の拡大ペースが加速するようなことになると、さすがに市場もどんどん上値を追うわけにはいかない。

●基調の見極めが肝要!

しかし、大事なのは基調だ。それは下降から緩やかな回復、もしくは保ち合い状態に入ったと見てよく、ここはぜひ新型肺炎ショック安の状況下でも、さほど下げなかった抵抗力の強い銘柄を中心に狙っていきたい。

具体的には、まずは証券各社の収益は急減しているのに、東京証券取引所の家主である平和不動産 <8803> の収益は着実に伸び続け、株価もそれを好感中だ。

障害者の就労支援や発達障害児の活動支援に強いLITALICO <6187> も、社会に無くてはならない事業を展開しているだけに、株はさらに期待が持てる。

医薬品の原薬製造に強く、ジェネリック医薬品メーカー向けにそれらを提供、さらには製造受託もしているダイト <4577> も、目先浅い調整を待って拾いたい状況にある。

タピオカブームは終わったはずなのに、関連株として上昇した神戸物産 <3038> はなかなか下げない。「業務スーパー」の運営好調が続いているからであり、今後も下落する確率より上昇する確率の方が高そうだ。

最後にスマホやタブレット向けアクセサリーに強いHamee <3134> を。

2020年2月7日 記

株探ニュース

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