昭和産業---3Q増益、糖質事業が大幅な増益

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2020年2月10日 8時38分

昭和産業<2004>は6日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.8%減の1,931.53億円、営業利益が同5.9%増の77.86億円、経常利益が同5.7%増の89.95億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同14.0%増の69.12億円となった。

製粉事業の売上高は前年同期比0.7%増の631.42億円、営業利益は同0.7%増の25.80億円となった。業務用小麦粉の販売数量は、日本麺用小麦粉を中心に拡販を行い、前年同期を上回った。業務用プレミックス(加工用プレミックス)、ふすまの販売数量も、前年同期を上回った。

油脂食品事業の売上高は前年同期比3.1%減の598.85億円、営業利益は同9.6%減の32.69億円となった。業務用食材の販売数量はほぼ前年同期並みとなったが、業務用油脂の販売数量は価格改定を優先したことや自然災害の影響により、前年同期を下回った。家庭用食用油の販売数量は注力しているオリーブオイルは大きく伸長したが、汎用油の販売数量が前年同期を下回り、全体としては前年同期を下回った。家庭用プレミックスの販売数量は天ぷら粉類が好調に推移、また、お好み焼粉類は大幅に伸長し、前年同期を上回った。

糖質事業の売上高は前年同期比2.3%増の265.42億円、営業利益は同119.4%増の10.59億円となった。糖化品の販売数量は、天候不順等により飲料用途を中心に前年同期を下回った。コーンスターチの販売数量は、食品用途、工業用途ともに、前年同期を上回った。加工でん粉の販売数量は、糖化品と同様に天候不順の影響から食品用途の販売が落ち込み、前年同期を下回った。引き続き厳しい市況の中、価格改定に努め、増収増益となった。

飼料事業の売上高は前年同期比2.3%減の395.74億円、営業利益は同38.2%増の5.59億円となった。配合飼料の販売数量は前年同期を下回った。鶏卵の販売数量は前年同期を上回った。配合飼料の販売価格は原料穀物価格の影響により前年同期を下回った。鶏卵の販売価格も、鶏卵の余剰感による相場の低迷から前年同期を下回った。

倉庫事業の売上高は前年同期比5.7%増の22.31億円、営業利益は同3.9%増の5.69億円となった。貨物獲得競争が激化する中、商社や主要顧客との取り組みを強化し荷役量の増加に努めた。

不動産事業の売上高は前年同期比1.7%増の15.57億円、営業利益は同6.5%増の9.13億円となった。オフィス用賃貸ビル並びに商業用土地建物の賃料収入は、新規に獲得したテナント賃料収入により、前年同期を上回った。また、ビル管理費用の低減及び大規模修繕が一巡し、賃貸事業原価は前年同期よりも改善した。

保険代理業、自動車等リース業、運輸業等をあわせたその他事業の売上高は前年同期比4.7%増の2.19億円、営業利益は同53.2%増の0.49億円となった。

2020年3月通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.0%増の2,610.00億円、営業利益が同4.2%増の88.00億円、経常利益が同2.2%増の100.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.5%減の70.00億円とする期初予想を据え置いている。

《SF》

提供:フィスコ

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