話題株ピックアップ【夕刊】(1):ルネサス、ロート、アルヒ

注目
2020年2月13日 15時15分

■AI inside <4488>  16,790円  +3,000 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値

AI inside <4488> [東証M]がストップ高。12日大引け後、20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億9300万円→3億1000万円に60.6%上方修正したことが買い材料視された。代理店による好調な顧客獲得を背景に、主力の「DX Suite」クラウド版の新規契約数が伸びる。新製品「AI inside Cube」の導入台数が計画を上回ることも上振れに貢献する。

■チェンジ <3962>  4,450円  +700 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

チェンジ <3962> がストップ高。12日大引け後に発表した20年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比8.3倍の25.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ふるさと納税サイトを手掛けるパブリテック事業の収益が急拡大したことが寄与。昨年6月のふるさと納税制度変更に絡む混乱が収束し、寄付金額が急増した。また、主力のNEW-ITトランスフォーメーション事業はデジタル人材育成関連を中心に案件獲得が好調だった。第1四半期実績だけで、通期計画の12.8億円をすでに2倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アルヒ <7198>  1,941円  +222 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

アルヒ<7198>は3日続伸し、一時前日比23.2%高の2118円に買われた。12日の取引終了後に20年3月期の連結業績予想について、税引き前利益を70億2000万円から71億2000万円(前期比13.7%増)へ、純利益を48億5000万円から49億円(同13.6%増)へ上方修正しており、これが好感されたようだ。債権管理回収業務関連などが計画を下回っていることから売上高は272億5000万円から260億円(同9.0%増)へ下方修正した。ただ、オリジナル商品の「ARUHIスーパーフラット」が顧客のニーズを捉え、ファイナンス業務関連収益が好調に推移したことが業績拡大に貢献する見込み。同時に発表された第3四半期業績は、売上高195億6200万円(前年同期比10.5%増)、税引き前利益61億5400万円(同25.1%増)、純利益42億2300万円(同23.9%増)だった。

■ロート製薬 <4527>  3,475円  +315 円 (+10.0%)  本日終値

ロート製薬<4527>が3日ぶりに反発。同社は12日取引終了後に、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は181億2600万円(前年同期比5.4%増)となり、通期計画215億円に対する進捗率は84.3%となった。売上高は1381億1900万円(同2.5%増)で着地。国内ではアイケア関連品や機能性化粧品の高付加価値商品が好調で、海外はベトナムやマレーシアなどASEAN諸国での売り上げが伸びた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ミルボン <4919>  6,370円  +570 円 (+9.8%)  本日終値

ミルボン<4919>は3日続伸、一時前日比13.3%高の6570円に買われた。12日取引終了後、20年12月期の連結業績見通しについて、売上高390億円(前期比7.5%増)、営業利益73億円(同8.1%増)、純利益47億3000万円(同4.7%増)と9期連続の営業最高益更新を見込み、年間配当は58円(前期実績56円)を予定とすることを発表しており、これらを好感した買いが流入した。主力の国内市場において、新拠点の設立によるスタジオ教育などでカウンセリング技術力の向上を図るほか、新商品の投入や公式ECサイトに6月からプレミアムブランドを追加し本格展開することで増収増益を目指す。更に、海外市場においての現地化の推進や代理店セールスの増強なども寄与する見込み。同時に、発行済み株式数の0.73%に当たる25万株、または18億円を上限に自社株買いを実施することを発表し、これも好材料視されている。取得期間は2月14日から28日まで。事前公表型市場買い付け(ToSTNeT)を含む市場買い付けで行う予定で、株主還元の更なる充実と資本効率の向上を目的としている。なお、19年12月期業績は、売上高362億6600万円(前の期比7.0%増)、営業利益67億5100万円(同7.8%増)、純利益45億1700万円(同0.5%増)だった。

■CKD <6407>  2,083円  +178 円 (+9.3%)  本日終値

CKD <6407> が大幅続伸。12日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の24.6億円→46.8億円に90.2%上方修正。減益率が54.7%減→13.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。延期されていた半導体設備投資の再開や次世代通信設備への投資拡大を背景に、半導体関連向け流体制御機器などの販売が伸びることが寄与。自動機械部門の収益性改善が進むことも上振れに貢献する。併せて、発行済み株式数の1.45%にあたる100万株の自社株を消却すると発表したことも評価材料となった。

■GMOクラウド <3788>  2,806円  +223 円 (+8.6%)  本日終値

12日に決算を発表。「今期経常は6%増で2期ぶり最高益、前期配当を2.75円増額・今期は2.54円増配へ」が好感された。

GMOクラウド <3788> が2月12日大引け後(15:31)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比0.3%減の14.8億円になったが、20年12月期は前期比5.7%増の15.7億円に伸びを見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。17期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を43.84円→46.59円(前の期は41.52円)に増額し、今期も前期比2.54円増の49.13円に増配する方針とした。

⇒⇒GMOクラウドの詳しい業績推移表を見る

■ルネサス <6723>  792円  +60 円 (+8.2%)  本日終値

ルネサスエレクトロニクス<6723>がマドを開けて急騰、一時10.5%高に買われ800円台を回復した。12日取引終了後に発表した19年12月期決算は最終損益が59億1400万円の赤字(前の期実績は509億8900万円の黒字)に落ち込んだが、株価には織り込みが進んでいたことに加え、同日発表した20年1~3月期の売上収益が1750億円から1830億円と前年同期比2ケタ増益を見込んでおり、これを手掛かり材料に投資資金が流入する格好となった。半導体市況は世界的に底入れ期待が強く、車載用マイコンの世界トップメーカーである同社にとっても追い風局面への移行が意識されている。

■リンナイ <5947>  8,310円  +610 円 (+7.9%)  本日終値

12日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が5%増益で着地・10-12月期も16%増益」が好感された。

リンナイ <5947> が2月12日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.5%増の254億円に伸びたが、通期計画の340億円に対する進捗率は74.9%となり、5年平均の76.7%とほぼ同水準だった。

⇒⇒リンナイの詳しい業績推移表を見る

■ケネディクス <4321>  640円  +44 円 (+7.4%)  本日終値

12日に決算を発表。「今期経常は4%増益、前期配当を1円増額・今期は1円増配へ」が好感された。

ケネディクス <4321> が2月12日大引け後(15:30)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比15.9%増の158億円になり、20年12月期も前期比3.5%増の164億円に伸びる見通しとなった。8期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を15円→16円(前の期は7円)に増額し、今期も前期比1円増の17円に増配する方針とした。

⇒⇒ケネディクスの詳しい業績推移表を見る

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