注目銘柄ダイジェスト(前場):ビーロット、カーブスHD、H.I.S.など

市況
2020年3月3日 12時19分

ビーロット<3452>:1665円(+245円)

急騰。2月21日に公表した公募・売出の実施を中止すると発表している。新型ウイルス感染症拡大による株式市場の不安定化が要因としている。一方、同時に発表している1対2の株式分割は予定通り実施する計画。増資の発表から昨日までで、希薄化や需給悪化懸念から株価は一時29%もの急落となっており、リバウンド期待が強まる状況となっているもよう。

カーブスHD<7085>:780円(+100円)

ストップ高。「スピンオフ」の国内適用第1号として東証1部に新規上場、上場初日の前日は初値が670円と公開価格750円を11%下回り、その後も公開価格を回復せずに取引を終えていた。新型ウイルス感染拡大による影響懸念なども低調なスタートにつながったもよう。ただ、本日は目先の処分売りが一巡する中、地合いの改善も進んで押し目買いが優勢に。もともと、収益水準からみて公募価格には割安感との見方も多かったもよう。

武田薬<4502>:3856円(+83円)

大幅続伸。ラテンアメリカ地域で販売する一部の一般用医薬品と医療用医薬品、計18品目を約890億円で売却すると発表。売却先はブラジル最大の製薬企業ハイペラファーマとなる。対象地域においては、5つの主要ビジネス領域へ投資を集中させる方針のようだ。同社では最大100億ドル規模の資産売却方針を打ち出しており、その施策の一環となる。非中核事業の売却による有利子負債の圧縮、事業の選択と集中の進展を評価する動きが優勢に。

伊藤園<2593>:4955円(+35円)

続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は179億円で前年同期比8.6%増益となった。11-1月期は37億円で同16.1%増益、不需要期であるため水準は低いものの、増益率は拡大する形になっている。通期計画230億円の上振れ確度は高まる状況にも。海外事業の苦戦は継続も、おーいお茶の販売数量回復、大型PETの価格改定効果などが業績をけん引している。

AI CROSS<4476>:1492円(-12円)

朝高後マイナス転換。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた企業のテレワーク・在宅勤務対応推進支援として、BCP対策機能搭載ビジネスチャット「EASYテレワーク TM by InCircle」の無償提供を開始すると発表している。無償提供期間は2-31日で、無償月も含めた最低2カ月間の契約が必要となる。無償提供を契機でビジネスの機会が広がるとの期待から買いが集まっているようだ。

テリロジー<3356>:893円(-14円)

朝高後マイナス転換。連結子会社でICTサービス提供事業のテリロジーサービスウェア(東京都千代田区)が東和エンジニアリング(同)と業務提携したと発表している。東和エンジニアリングの「医療通訳遠隔サービス Medi-Way」とテリロジーサービスウェアの多言語映像通訳サービス「みえる通訳」を連携させ、医療通訳プランの一部言語で医療機関と外国人患者との通訳を行う。

H.I.S.<9603>:1990円(-181円)

伸び悩んで大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は37.9億円で前年同期比36.6%減益となった。同時に通期業績予想を下方修正、従来の193億円から17億円、前期比90.3%減益にまで減額している。新型ウイルスによる旅行・ハウステンボス、ホテルなどの需要減少を織り込んだもよう。業績懸念が強かっただけに出尽くし感が先行する場面もあったが、下方修正幅は大きく、事業形態上のリスクの大きさが認識される動きにも。

U&C<3557>:1267円(+31円)

大幅に続伸。20年2月期の営業利益を従来予想の1.03億円から1.41億円(前期実績2.09億円)に上方修正している。人件費低減などで利益が拡大する見込み。一方、純利益は従来予想の1.22億円から0.44億円(同0.66億円)に下方修正した。19年11月20日に公表済みの特別利益0.54億円が期日までに支払われなかったほか、不採算店舗の減損損失として1.30億円を特別損失に計上したため。

《ST》

提供:フィスコ

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