話題株ピックアップ【昼刊】:バンナムHD、レーザーテク、OLC

注目
2020年3月4日 11時40分

■ファーマフーズ <2929>  1,050円  +65 円 (+6.6%)  11:30現在

ファーマフーズ <2929> [東証2]が大幅反発。3日大引け後、東証が4日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料視された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■VIX短先物 <1552>  8,220円  +400 円 (+5.1%)  11:30現在

国際のETF VIX短期先物指数<1552>は続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。3日の米VIX指数は前日に比べ3.40(10.17%)ポイント高の36.82に上昇した。3日のNYダウは785ドル安と大幅反落。新型コロナウイルスが経済に与える悪影響を懸念し、米連邦準備制度理事会(FRB)は0.5%の緊急利下げを実施した。しかし、NYダウは一時上昇したが買い一巡後は値を下げた。FRB利下げがNYダウに与えたインパクトは限定的だったことを受け、米VIX指数は上昇している。

■バンナムHD <7832>  5,784円  +269 円 (+4.9%)  11:30現在

バンダイナムコホールディングス<7832>が急伸したほか、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、カプコン<9697>などゲーム関連株に高いものが目立つ。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に巣ごもり消費が進むとの見方が強まっており、ここ小中高校の臨時休校などで若年世代もゲームに費やす時間が増えるとの思惑が関連銘柄の株価を刺激している。全体相場は、消費関連でも外食や小売などは逆風が強く意識される一方、ゲームやネットを経由した消費に絡む銘柄は買いが集まりやすく、二極化の様相を示している。

■レーザーテック <6920>  5,320円  +190 円 (+3.7%)  11:30現在

レーザーテック<6920>が反発。きょうは前日の米国株市場で半導体関連が売り込まれたこともあって向かい風が強いものの、押し目を拾う動きが活発。同社は半導体向けマスクブランクス検査装置の世界トップメーカーで商品シェアをほぼ独占している。ここ急速に市場が立ち上がっているEUV露光装置に対応したマスクブランクス検査装置では競合他社が存在しない状況。足もとでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で半導体市況の回復が遅れるとの見方も出ているが、同社の場合、EUV露光装置向けで豊富な受注残を確保しており、今20年6月期だけでなく、21年6月期以降の業績成長シナリオに変化はないとの見方が頑強な株価に反映されている。

■東宝 <9602>  3,500円  +120 円 (+3.6%)  11:30現在

東宝<9602>が高い。大和証券は3日、同社株の投資判断を新規「1」としカバレッジを開始した。目標株価は6700円とした。同証券では、「構造転換の到来が近いバリュー株」として高く評価している。主力の映画、不動産事業は好不況にかかわらず安定したキャッシュフローを創出しているほか、両事業では中期的な転換が始まっているとみている。具体的には(1)働き方改革による余暇時間の拡大は映画産業には追い風(2)19年に本格展開を開始したグローバルプロジェクトの収益寄与拡大(3)5Gによる動画配信需要の押し上げ(4)東京五輪後の同社保有不動産の収益力拡大ーーの4点を指摘。保有コンテンツや不動産の価値などを考慮して同証券が算出した株主価値では、修正PBRが0.5倍と割安感が強いことも挙げている。

■東洋紡 <3101>  1,374円  +36 円 (+2.7%)  11:30現在

東洋紡<3101>が反発。4日付の日本経済新聞で「東洋紡は新型コロナウイルスの検査試薬の大幅増産に乗り出した。月産量を従来の20倍の数十万検体分に高めた。日本や中国の検査機関に出荷する」と報じており、これを手掛かり材料に買いを呼び込む形となった。

■帝人 <3401>  1,899円  +43 円 (+2.3%)  11:30現在

帝人<3401>が続伸している。日本感染症学会のウェブサイトが2日、新型コロナウイルス感染症の初期から中期の患者3人に対して、喘息治療剤「シクレソニド」(商品名「オルベスコ」)を投与したところ、良好な結果を得たとの報告書を掲載。これを多くのメディアが取り上げたことで、「オルベスコ」を展開する帝人ファーマを子会社に持つ同社には、引き続き思惑的な買いが入っているようだ。

■オリエンタルランド <4661>  13,275円  +200 円 (+1.5%)  11:30現在

オリエンタルランド<4661>が4日続伸と全体波乱相場の中で上値指向にある。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため臨時休園を発表したことで大きく売り込まれたが、目先値ごろ感からの買いが優勢。株価が下げたことで株主優待狙いの買いなども活発化しているもようだ。信用取組は大幅に売り長で直近信用倍率は0.5倍台であるほか、個人の長期スタンスの株主も多く株式需給関係は良好。

■三井不動産 <8801>  2,507円  +34 円 (+1.4%)  11:30現在

三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など大手をはじめ不動産株が総じて強い動きをみせ、全体相場を押し上げている。業種別騰落では、東証1部33業種中で「不動産」は値上がり率トップとなっている。前日にFRBは緊急利下げを発表、米10年債利回りは初めて1%台を下回るなど金利低下が加速、国内でも日銀黒田総裁が金融市場調節や資産買い入れといった緩和的措置に取り組む可能性を示唆しており、世界的な協調緩和の動きのなか、有利子負債負担の緩和や資金調達コストの低下などでメリットを受ける不動産株には追い風が意識されている。

■ファーストリテイリング <9983>  54,200円  +680 円 (+1.3%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が反発している。3日の取引終了後に発表した2月の国内ユニクロ事業の売上速報で、既存店及びEコマース売上高は前年同月比0.8%増と6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。春物商品が順調に立ち上がったことが牽引した。また、うるう年で例年より1日多かったことや、祝日が1日増えたことも貢献した。既存店の内訳では、客数は同0.1%減となったものの、客単価が同0.8%増と伸長した。

■イーエムシステムズ <4820>  843円  +6 円 (+0.7%)  11:30現在

イーエムシステムズ<4820>が反発している。3日の取引終了後、インターネットインフィニティー<6545>と業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感されている。EMシステムズが介護/福祉サービス施設・事業所に向けシステムと、IIFが提供する日本最大級のケアマネージャー専門サイト「ケアマネジメント・オンライン」がサービス連携することで、ソリューションの価値向上を図り、介護/福祉システムの拡販につなげるのが狙いとしている。

■三菱UFJ <8306>  509.5円  -10.6 円 (-2.0%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が寄り付きウリ気配で始まるなどメガバンクが安く、第一生命ホールディングス<8750>など生保株も売りに押される展開。前日にFRBが政策金利の0.50%の緊急利下げを発表したが、ここ米10年債利回りは急低下が続いており、前日はついに1%台を下回り過去最低を記録した。米国株市場でゴールドマン・サックスやJPモルガンなどは運用環境悪化を嫌気され軒並み売られたが、東京市場でも米国事業を展開する大手金融機関にとって株価のネガティブ材料となっている。

■エービーシー・マート <2670>  6,040円  -70 円 (-1.2%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>が続落している。3日の取引終了後に発表した2月度概況で、既存店売上高が前年同月比3.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。前年と比べて祝日が1日多く、また閏日があったものの、新型コロナウイルスの影響により、月後半から集客が大きく落ち込み、全店売上高も同2.6%減となった。なお、20年2月期通期では、既存店売上高は前年同期比0.5%増だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,424円  -25 円 (-1.0%)  11:30現在

ユナイテッドアローズ<7606>は続落している。3日の取引終了後に発表した2月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比1.8%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大による小売り売り上げへのマイナス影響はあったものの、冬物最終セールの拡大や中軽衣料を中心に春物の動きがみられたことが寄与した。全社売上高は同2.5%増だった。なお、前年に比べて営業日数が1日、休日が2日多かったことが、既存店売上高を6.0%程度押し上げたとしており、実態は弱いとの見方もあるようだ。

■アダストリア <2685>  1,744円  -11 円 (-0.6%)  11:30現在

アダストリア<2685>は続落している。3日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比0.8%減と5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。気温が平年よりも暖かく推移したことで、春物を中心に売り上げを伸ばしたものの、新型コロナウイルス感染症の影響などで客数が伸び悩み、全店売上高も同1.1%減だった。なお、20年2月期通期では既存店売上高は前年同期比1.0%増だった。

■ハイパー <3054>  546円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在

ハイパー <3054> [東証2]が急反騰。3日大引け後、東証がを24日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。併せて、20万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限4万6500株の第三者割当増資を実施するほか、既存株主による11万株の株式売り出しを行うと発表したがこちらへの反応は限定的だった。

■Abalance <3856>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在

Abalance<3856>がストップ高まで買われている。同社は3日、グループの日本光触媒センターがスプレー型光触媒抗菌・抗ウイルス液「ブロッキン」をはじめとする商品販売サイトを開設したと発表。これが材料視されているようだ。「ブロッキン」の主成分である酸化チタンは、太陽光や蛍光灯からの光に反応し、あらゆる菌、ウイルス、有害な有機化合物を酸化分解し、主に二酸化炭素と水に変化させ、たばこなどの臭いも取り除く効果が期待できる。この商品を塗布すると、マスクなどを繰り返し使用することができ、光触媒抗菌や抗ウイルス効果、抗臭効果を長い間、持続できるという。

●ストップ高銘柄

地域新聞社 <2164>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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