ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ユーロ圏のウイルス感染拡大で各国の対応に注目

通貨
2020年3月28日 14時30分

■大幅反発、ドイツの経済対策への期待高まる

先週のユーロ・ドルは大幅反発。イタリア、スペインでウイルス感染が拡大しており、ユーロ圏の経済情勢は大幅に悪化するとの懸念は消えていないものの、ドイツ政府は経済対策を示唆したことや欧州中央銀行(ECB)による量的緩和策の拡大への期待が広がっていることから、リスク回避のユーロ売りは縮小。週後半は米雇用情勢の悪化を意識してユーロ買い・米ドル売りが活発となり、ユーロ・ドルは1.11ドル台に上昇した。取引レンジ:1.0636ドル-1.1147ドル。

■伸び悩みか、域内経済の先行き懸念残る

今週のユーロ・ドルは伸び悩みか。ドイツの経済対策への期待が広がっており、リスク回避のユーロ売りは一服している。しかしながら、イタリアやスペインで新型コロナウイルスの感染は急拡大しており、域内経済の先行きが懸念されていることから、ユーロ買いはやや縮小する可能性もある。

予想レンジ:1.0950ドル-1.1150ドル

■堅調推移、ドイツ経済対策への期待などでユーロ買い強まる

先週のユーロ・円は堅調推移。ドイツの経済対策への期待が広がっていることや、米国の無制限量的緩和を意識してユーロ買い・米ドル売りが活発となった。米ドル・円相場は円高方向に振れたものの、リスク回避のユーロ売り・円買いは縮小し、ユーロ・円は一時121円台前半まで買われる場面があった。取引レンジ:117円73銭-121円15銭。

■伸び悩みか、ユーロ圏のウイルス感染拡大で各国の対応に注目

今週のユーロ・円は伸び悩みか。米連邦準備制度理事会(FRB)による無制限の量的緩和を意識して欧米諸国の株高が続いた場合、リスク選好的なユーロ買い・円売りは継続する可能性がある。ただし、イタリア、スペインで新型コロナウイルスの感染が拡大しており、状況がさらに悪化した場合、ユーロ買い・円売りは縮小する可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・3月31日:3月消費者物価コア指数(2月:前年比+1.2%)

・4月1日:2月失業率(1月:7.4%)

予想レンジ:118円00銭-121円00銭

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.