話題株ピックアップ【夕刊】(1):富士フイルム、アルヒ、弁護士COM

注目
2020年3月31日 15時15分

■アルヒ <7198>  1,225円  +170 円 (+16.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

アルヒ<7198>は急反発。この日の午前中、アプラス(東京都千代田区)と手掛ける投資用マンションローンで審査書類が改ざんされていた問題に関する調査結果を発表したことで、悪材料出尽くしとみた買いが入ったようだ。調査結果によると、アルヒのフランチャイズ店舗の役職員が書類を偽造・改善した事実はなく、それを指示した事実やそれらの行為を漠然と見逃した事実はなかったという。ただ、疑義が生じたことを真摯に受け止め、投資用マンションローンの取り扱いを中止するとしている。

■弁護士ドットコム <6027>  4,225円  +230 円 (+5.8%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が大幅続伸。30日の取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の累計契約送信件数が200万件に到達したと発表しており、これが好感された。なお、同サービスは15年10月にサービスを開始した。

■ストライク <6196>  3,520円  +165 円 (+4.9%)  本日終値

ストライク<6196>は大幅反発。30日の取引終了後、第2四半期累計(19年9月~20年2月)単独業績を発表しており、売上高35億800万円(前年同期比60.0%増)、営業利益15億5100万円(同2.0倍)、純利益11億8100万円(同2.3倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。事業継承ニーズを中心に中堅、中小企業のM&A市場が拡大傾向にあるなか、新規受託業務よりもマッチング、成約業務に重点的に取り組んだことで案件成約数が前年同期比26組増の70組を達成したことが要因としている。特に大型案件(報酬総額が1億円以上)の成約数が8組となり単価が上昇したことが利益を押し上げた。また、3月開催予定だったセミナーが中止となり費用が削減されたことも増益に寄与した。なお、20年8月期通期の業績予想は、売上高62億7500万円(前期比23.6%増)、営業利益22億3700万円(同18.6%増)、純利益16億6700万円(同24.2%増)と従来見通しを据え置いた。

■富士フイルム <4901>  5,439円  +119 円 (+2.2%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>が3連騰。同社傘下の富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」が新型コロナウイルスに有効であるとの認識が広まるなか、新型コロナ治療薬としての臨床がきょうから開始されると一部で報じられたことが、株価を改めて刺激する格好となった。株価は前日に全体相場が波乱展開となるなかマドを開けて買われ5300円近辺を横に走る75日移動平均線をクリア、きょうも目先筋の利食いを吸収して戻り足鮮明。2月25日につけた上場来高値5890円を再び視界に捉えてきた。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,248円  +32 円 (+1.4%)  本日終値

ネットワンシステムズ<7518>が反発。同社はきょう、香川大学と情報セキュリティー教育プログラムを共同開発すると発表。背景には情報セキュリティー人材の不足が社会課題となっていることがあり、経済産業省による「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によれば、20年に国内で19万3000人が不足しているという。香川大学創造工学部では、情報セキュリティー人材育成のために18年4月に「情報システム・セキュリティコース」を新設し、人材不足の解消を目指してさまざまな教育・研究活動を実施しており、今回共同開発プログラムは4月から利用する予定だとしている。

■東京エレクトロン <8035>  20,355円  +60 円 (+0.3%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の一角が高い。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い半導体市況の回復も後ずれするとの見方が強まっているが、5Gの世界的な普及に伴う基地局や対応スマートフォンなどに使われる半導体需要が中期的に市況改善を後押しする構図に変わりはないとみられている。前日の米国株市場では、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズが5%高と値を飛ばし、全体相場を牽引した。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で関連株が買われている。

■ユニ・チャーム <8113>  4,051円  +4 円 (+0.1%)  本日終値

ユニ・チャーム<8113>やダイキン工業<6367>といった中国関連株がしっかり。31日に中国国家統計局が発表した3月製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.0と2月の35.7から急回復した。市場予想(45.0)も大きく上回った。新型コロナウイルスの感染拡大で2月に急低下したPMIは、感染の勢いが止まるとともに急回復した格好だ。

■しまむら <8227>  6,520円  -650 円 (-9.1%)  本日終値

30日に決算を発表。「前期経常は9%減益で着地・12-2月期(4Q)経常は12%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。

しまむら <8227> が3月30日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期の連結経常利益は前の期比9.1%減の238億円に減り、3期連続減収、3期連続減益となった。なお、21年2月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒しまむらの詳しい業績推移表を見る

■東電HD <9501>  377円  -22 円 (-5.5%)  本日終値

30日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は2%減益へ」が嫌気された。

東京電力ホールディングス <9501> が3月30日大引け後(15:00)に非開示だった業績見通しを発表。20年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比2.4%減の2700億円に減る見通しと発表した。

⇒⇒東電HDの詳しい業績推移表を見る

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