話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヤマダ電、SBG、神戸物産

注目
2020年4月2日 15時14分

■ヤマダ電機 <9831>  470円  +52 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

1日に発表した「11.4%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の11.4%にあたる1億株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月2日から21年3月24日まで。

■ソフトバンクグループ <9984>  3,768円  +93 円 (+2.5%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が反発。きょう午後1時半過ぎ、米シェアオフィス大手のウィーワーク(ウィーカンパニー)株式に対する最大30億ドルの公開買い付けを取りやめると発表。これを受けて株価は一時前日比4.5%上昇する場面があった。公開買い付け取りやめはクロージングに必要な条件の一部が充足されなかったためとしている。取りやめによるウィーワークの運営や顧客への影響はないという。また、公開買い付けの取りやめに伴い、20年3月期に計上する見込みだった株式取得による営業外損失は計上しないとした。

■テルモ <4543>  3,605円  +66 円 (+1.9%)  本日終値

テルモ<4543>が大幅反発。きょう付けの日本経済新聞で「新型コロナウイルスの感染者が増え、肺炎の治療向けの人工心肺装置(ECMO)の需要も高まる中、国内最大手のテルモが生産量を現在の倍以上に増やす」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、同社は国内市場で約7割のシェアを持ち、年間百数十台を生産しているが、短期での増産体制を敷き、今後数カ月以内の間に国内の治療施設に100台超のECMOを供給できるようにするとしている。また、装置に接続して使用する消耗品(回路)についても増産の準備を進めているとしている。

■神戸物産 <3038>  4,185円  +60 円 (+1.5%)  本日終値

神戸物産<3038>が3日ぶりに反発。同社は1日、グループのオースターフーズが洋菓子製造販売を手掛けるサラニ(岡山県瀬戸内市)の全事業を引き受け、そのノウハウを生かした工場を新たに稼働させると発表。これが好感されたようだ。事業譲受は、グループの強みであるPB商品のなかでも需要の高いデザート類の製造を強化することが主な目的。新たに稼働する工場では、主力商品としてパウンドケーキ年間100万本、カップケーキ年間300万個を製造し、全国の業務スーパーで販売するとともに、自社が外食・中食事業として展開する業態にも供給する予定だとしている。

■フィックスターズ <3687>  978円  +4 円 (+0.4%)  本日終値

フィックスターズ<3687>がしっかり。1日取引終了後、自社株買いの実施を発表したことが好感された。40万株(発行済み株式数の1.21%)、3億円を上限としており、取得期間は4月2日から9月30日まで。

■SUBARU <7270>  1,868.5円  -145 円 (-7.2%)  本日終値

SUBARU<7270>やトヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>といった自動車株が安い。SUBARUは大幅に4日続落し、一時前日に比べ7%強安に売られ年初来安値を更新した。1日のニューヨーク市場ではゼネラル・モーターズやフォード・モーターといった大手自動車株が急落。米1~3月の自動車販売が不振となり、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で特に3月は大幅な落ち込みとなった模様だ。これを受け、米国販売比率が高いSUBARUなどの自動車株に売りが膨らんでいる。

■高島屋 <8233>  905円  -36 円 (-3.8%)  本日終値

高島屋<8233>は4日続落。1日の取引終了後、3月度の店頭売上速報を発表しており、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む合計の既存店売上高が前年同月比35.1%減になったと発表したことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大により、外出を控える動きが全国的に広がったことに加え、行政からの外出自粛要請などを受けて一部店舗を臨時休業したことなどが影響した。また、同社では2月28日から8店舗で営業時間の短縮を行っている。なお、免税売り上げは同92.5%減と、2月に引き続き大幅な落ち込みとなった。

■松屋 <8237>  584円  -18 円 (-3.0%)  本日終値

松屋<8237>が大幅続落。1日取引終了後、3月売上速報を発表しており、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高は前年同月比40.3%減と2月に引き続き大幅減収となったことが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、営業時間を短縮したことに加え、2日間の臨時休業を実施したことが大きく響いた。また、免税売上高も化粧品を軸に大幅に減少したほか、外出自粛要請を受けて国内需要も落ち込んだ。

■王将フードサービス <9936>  5,290円  -150 円 (-2.8%)  本日終値

王将フードサービス <9936> は続落。きょう午前11時ごろ、3月度の月次売上高(速報)を発表しており、直営既存店売上高が前年同月比3.5%減と8カ月ぶりに前年を下回ったことが嫌気されたようだ。同社では、「感染予防ハンドブツク」を全店舗に配布し感染防止に努めているとしており、3月は外出などの自粛要請が叫ばれる環境のなかでも前年対比で9割以上の売上高を獲得することができたという。なお、同時に発表した通期の直営全店売上高は前期比4.8%増の786億2300万円となり、過去最高の売上高になった。

■クラウドワークス <3900>  856円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

クラウドワークス<3900>がストップ高。この日朝方、運営するクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」で、新型コロナウイルス感染症の影響を受け拡大する企業の在宅勤務需要などの要因を受けて3月の新規法人発注者が19年12月比52%増と高水準で推移していると発表しており、これが好感された。特に、「動画制作」発注者数は月を追うごとに増加しており、広告・PR用(漫画)が前年12月比2.8倍、広告・PR用(撮影)が同2.3倍、イベント・セミナー動画が同2.1倍)と急拡大しているという。

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