明日の株式相場戦略=投資スタイルも“巣ごもり”に、不透明な環境続く

市況
2020年4月2日 17時57分

2日の東京株式市場は、日経平均株価 が246円安と4日続落。終値で3月23日以来の1万8000円台を割り込んだ。1日のNYダウ が急落したことを受けたもので、場中では時間外のNYダウ先物が底堅く推移したが、日経平均株価は軟調に推移した。

市場からは「新型コロナウイルスの感染拡大で、東京も緊急事態宣言やロックダウン(都市封鎖)が遠からずあるかもしれない、という状況では、株価の上値を買うのは難しい」(アナリスト)との見方が出ている。そんななか、話題となったのは、1日と2日の日銀ETF買いの金額が1202億円にとどまったことだ。3月下旬以降は2004億円に膨らんでいただけに、ETF買いの金額動向を気にする声が出ていた。

東京市場で、この日の人気を集めたのは、東証マザーズなどを中心とする中小型だ。遠隔医療に絡むとの見方からMRT<6034>や、テレワーク関連のクラウドワークス<3900>がストップ高に買われた。また、ダイトウボウ<3202>や中京医薬品<4558>などマスク関連株も軒並み高となった。

「海外需要がどうなるか全く分からない大手製造業などに比べ、コロナ禍がプラスとなる可能性がある中小型株には買い余地がある」(市場関係者)との見方がある。投資スタイルも一部の中小型株に絞った「巣ごもりスタイル」だが、この流れは当面、変わりそうにない。今晩の米国市場では、前週分の新規失業保険申請件数が注目されている。明日は米3月雇用統計の発表を控え、後場には様子見姿勢となる可能性もある。

(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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