【投資部門別売買動向】海外勢の8週連続売り越しに対し、年金マネーと個人が買い向かう (4月1週)

市況
2020年4月9日 20時00分

●海外勢の8週連続売り越しで相場が反落する中、年金マネーと個人が買い向かう

東証が9日に発表した4月第1週(3月30日~4月3日)の投資部門別売買動向(現物)によると、新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)への警戒感から海外勢を中心に売りが膨らみ日経平均株価が前週末比1569円安の1万7820円と急反落したこの週は、海外投資家が8週連続で売り越した。売越額は654億円と前週の9517億円から大幅に縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経平均先物とTOPIX先物の合計で2週ぶりに売り越した。売越額は3180億円だった。前週は3248億円の買い越し。現物と先物の合算でも8週連続で売り越し、売越額は3835億円と前週の6269億円から縮小した。投資信託部門も3週連続で売り越し、売越額が628億円だった。

一方、個人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は255億円だった。前週は1232億円の売り越しだった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門は5週連続で買い越し、買越額は2790億円と前週の4450億円から縮小したものの高水準が続いた。

海外投資家の8週連続売り越しで相場が反落する中、年金マネーと個人投資家が買い向かった格好だ。

■投資部門別売買代金差額 (3月30日~4月3日)

東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

4月 ―――

第1週     ▲654   2,790    255 [  ▲431   686 ] 17,820円 ( -1569 円)

3月 ―――

第4週    ▲9,517   4,450  ▲1,232 [   261 ▲1,493 ] 19,389円 ( +2836 円)

第3週    ▲4,134   2,458   2,424 [  2,968  ▲544 ] 16,552円 ( -878 円)

第2週    ▲6,793    286   1,708 [  2,819 ▲1,111 ] 17,431円 ( -3318 円)

第1週    ▲1,535    236   5,554 [  4,466  1,087 ] 20,749円 ( -393 円)

2月 ―――

第4週    ▲3,656   ▲114   3,163 [  2,119  1,044 ] 21,142円 ( -2243 円)

第3週     ▲353  ▲1,385    973 [   612   360 ] 23,386円 ( -300 円)

第2週     ▲494   ▲467    580 [   94   485 ] 23,687円 ( -140 円)

第1週     2,819  ▲1,313  ▲3,187 [ ▲2,415  ▲771 ] 23,827円 ( +622 円)

1月 ―――

第4週    ▲2,401   ▲448   3,164 [  1,984  1,180 ] 23,205円 ( -622 円)

第3週     ▲714   ▲481   1,954 [   858  1,095 ] 23,827円 ( -214 円)

第2週      751   ▲490   1,634 [   525  1,109 ] 24,041円 ( +190 円)

第1週     ▲454   ▲173   ▲88 [  ▲627   539 ] 23,850円 ( +193 円)

12月 ―――

第5週     ▲726     0    801 [   381   420 ] 23,656円 ( -181 円)

第4週     1,553   ▲729  ▲1,193 [ ▲1,511   317 ] 23,837円 ( +21 円)

第3週      177   ▲840   ▲704 [ ▲1,646   942 ] 23,816円 ( -206 円)

第2週     2,852   ▲58  ▲3,711 [ ▲3,540  ▲171 ] 24,023円 ( +668 円)

第1週    ▲2,660   2,798   ▲459 [ ▲1,058   598 ] 23,354円 ( +60 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

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