注目銘柄ダイジェスト(前場):エーアイ、トビラシステムズ、オンワードHDなど

市況
2020年4月13日 12時00分

ANAP<3189>:230円(-12円)

大幅に3日続落。20年8月期の営業損益を従来予想の1.59億円の黒字から3.54億円の赤字(前期実績0.88億円の黒字)に下方修正している。自社サイトの流入強化を目的としたプロモーション施策に想定より時間がかかり、同サイトの売上高が減少しているほか、新型コロナウイルス感染症の影響で店舗の来店客数が落ち込み、赤字に転落する見通し。同期の年間配当は従来予想の6.00円から3.00円(同6.00円)に減額修正した。

オンワードHD<8016>:407円(-27円)

大幅反落。先週末に20年2月期の決算を発表、営業損益は30.6億円の赤字、従来予想の12億円の黒字を大きく下回った。1月下旬以降の新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の影響で実店舗販売が苦戦となる形に。特別退職金や減損損失の計上で、最終損益は521億円の赤字となる。21年2月期業績は未公表。また、21年2月期に国内外で700店規模を閉店するとも明らかにしており、業容の縮小継続もマイナス視される。

リクルートHD<6098>:2596円(-137円)

大幅安。3メガバンクに計4500億円のコミットメントライン設定を求めていることが分かったと報じられている。新型コロナウイルスの影響による企業の休業が相次ぎ、人材派遣事業における休業補償の負担増などに対応のもよう。これにより、あらためて人材派遣事業の現況の厳しさが認識される展開となっているようだ。本日は人材関連銘柄の一角で下げが目立つ展開にも。

島津製<7701>:3005円(+100円)

大幅続伸。新型コロナウイルス感染症向け検査キットを発売と先週末に発表したことが引き続き材料視されている。3月に開発を発表しており、検査時間を従来の半分に短縮できるもよう。5月以降は海外への輸出も視野に準備を進めるようだ。PCR法で不可欠なRNA抽出工程を省くことで、検査時間が短縮できる。ウイルス感染検査の不足が指摘されている中、今後の活躍余地の広がりが意識される展開に。

安川電<6506>:3115円(+65円)

続伸。先週末に20年2月期決算を発表、営業利益は223億円で前期比55.1%減益、従来予想の250億円を下回ったが、新型コロナウイルス感染拡大を背景に、市場コンセンサスは実績値を下回る水準であったとみられる。21年2月期は第1四半期のみ開示、営業利益は40億円としている。前年同期比では大幅減益だが、赤字転落との見方もあっただけに、想定以上に底堅いとの見方も優勢。半導体関連分野が下支えとなるもよう。

トビラシステムズ<4441>:1827円(+247円)

大幅に反発。東証の承認を受け、27日から上場市場が東証第1部に変更になると発表している。1部上場に伴い、トビラシステムズ株は5月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄となるため、パッシブファンドなどの需要が拡大するとの見方から買いが入っているとみられる。また、市場変更の形式要件を充足するため、48万7600株の立会外分売を実施する。分売実施予定期間は20-24日。

エーアイ<4388>:1464円(+202円)

大幅に反発。20年3月期の営業利益を従来予想の2.20億円から2.73億円(前期実績2.11億円)に上方修正している。法人向け製品の売上が4.99億円(計画比110.7%)と伸長した。業務委託や外注を社内体制で賄い、原価が減少したことも増益に寄与する見込み。業績修正などを受け、同期の年間配当を従来予想の6.00円から7.00円(前期実績8.00円)に増額修正した。

《ST》

提供:フィスコ

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