佐鳥電機が急落、20年5月期業績予想を下方修正
佐鳥電機<7420>が急落している。10日の取引終了後、20年5月期の連結業績予想について、売上高を1210億円から1090億円(前期比6.6%減)へ、営業利益を9億円から3億5000万円(同46.7%減)へ、純利益を7億円から8000万円(同73.1%減)へ下方修正したことが嫌気されている。
米中通商問題の影響などで、半導体製造装置や工作機械の生産低迷、中国、欧州での車載 市場の減速の想定以上の長期化があり、電子部品や電子機器などの販売が停滞していることが要因。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大による顧客工場の稼働や生産調整なども響いたという。
なお、第3四半期累計(19年6月~20年2月)決算は、売上高821億600万円(前年同期比5.6%減)、営業利益4億1400万円(同33.5%減)、純利益1億5100万円(同53.9%減)だった。
同時に、ルネサスエレクトロニクス<6723>との特約店契約を6月末までに解消すると発表した。ルネサス側から契約を解消したい旨の申し入れがあったとしている。19年5月期でルネサス製品の売上高は183億円あり、連結売上高に占める割合は15.7%あるという。