話題株ピックアップ【夕刊】(1):ローツェ、メドピア、サイバダイン
■ローツェ <6323> 4,125円 +675 円 (+19.6%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
ローツェ <6323> が急騰。10日大引け後に発表した20年2月期の連結経常利益は前の期比25.8%増の75.1億円で着地。続く21年2月期も前期比10.4%増の82.9億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の半導体関連装置で5Gの商用化やデータセンター向け設備投資の増加が追い風となるほか、前期に受注したFPD関連装置の大型案件なども寄与し、23.7%の大幅増収を見込む。
■セントラル警備保障 <9740> 4,075円 +370 円 (+10.0%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
セントラル警備保障<9740>が大幅反発。前週末10日の取引終了後に発表した21年2月期連結業績予想で、売上高700億円(前期比3.2%増),営業利益45億円(同5.6%増)、純利益30億円(同4.5%増)と連続営業最高益更新を見込んでいることが好感された。引き続き「人による警備」から「機械システムによる警備」へとイノベーションを図ることで機械警備の伸長を見込むほか、既存の常駐警備でも画像監視の活用などでより効率的で合理的な警備システムへの転換に注力するという。なお、20年2月期決算は、売上高678億1400万円(前の期比8.7%増)、営業利益42億6100万円(同25.0%増)、純利益28億7100万円(同29.2%増)だった。
■ホギメディカル <3593> 3,775円 +245 円 (+6.9%) 本日終値
ホギメディカル<3593>が大幅続伸。同社は10日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを64億円(前期比20.6%増)としているほか、年間配当計画を68円(前期比2円増配)としていることが好感されているようだ。売上高は387億円(同3.9%増)を予想。今後も需要拡大が見込まれる手術用キット「プレミアムキット」の生産量増大と生産効率向上のため、新キット工場2期工事を着実に進めていくとともに、原価低減など経営効率化に注力するとしている。なお、20年3月期通期の連結決算は、売上高が372億3200万円(前の期比1.6%増)、営業利益が53億700万円(同21.1%増)で着地した。
■ベルク <9974> 5,750円 +350 円 (+6.5%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常は7%増で14期連続最高益、前期配当を6円増額・今期も76円継続へ」が好感された。
ベルク <9974> が4月10日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期の連結経常利益は前の期比6.8%増の110億円になり、21年2月期も前期比6.8%増の118億円に伸びを見込み、14期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。28期連続増収、15期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を70円→76円(前の期は70円)に増額し、今期も76円を継続する方針とした。
■サムティ <3244> 1,268円 +61 円 (+5.1%) 本日終値
13日に発表した「サムティ、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
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■メドピア <6095> 1,729円 +55 円 (+3.3%) 本日終値
メドピア<6095>が大幅高。10日の取引終了後、オンライン診療ツール「first call for オンライン診療」を5月中旬にリリースすると発表しており、これが好材料視された。同サービスはパソコン、スマートフォンに対応し、オンライン診療で必要な基本機能である「テレビ電話面談機能」「診療メモ機能(医師向け)」「チャット機能」の提供に特化。あわせてオンライン診療に関する情報やニュース、導入における疑問を解決するためのガイドをWeb上で公開し、各医療機関での導入負荷を軽減することに留意したという。なお、20年12月末まで無料で提供するという。
■CYBERDYNE <7779> 408円 +8 円 (+2.0%) 本日終値
CYBERDYNE<7779>が反発。同社はきょう、身体機能改善を目的とした装着型サイボーグ、医療用HAL下肢タイプについて、タイ食品医療品承認局(タイFDA)から医療機器の製造販売承認を取得したと発表しており、これが材料視されたようだ。タイFDAに承認された対象疾患は、欧州連合(EU)やサウジアラビア、マレーシアなどと同様に、脳血管障害(脳卒中)や脊髄損傷、神経筋難病など幅広い疾患をカバー。今回のタイFDA承認により、東南アジアの医療機器市場の2大国であるマレーシアとタイで、医療用HALを用いたサイバニクス治療を開始する。また10日には、心疾患の診断をアシストする超聴診器の開発を行っているAMI(熊本県水俣市)に出資したと発表しており、これも買い手掛かりのひとつとなっているもよう。同社は、AMIの超聴診器と自社のサイバニクス・プラットフォームがつながることで、心疾患に対する革新的な予防・早期発見・診断を実現するとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 662.5円 +9.9 円 (+1.5%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」は、日量970万バレルの協調減産を行うことで最終合意したと伝わったことが好感されている。新型コロナウイルスの影響による世界経済の低迷で石油需要は減少しており、より大規模な減産を期待する声はあるものの、協調減産の実施で合意できたことを前向きに評価する見方も出ている。
■東洋紡 <3101> 1,169円 +15 円 (+1.3%) 本日終値
東洋紡<3101>が続伸。この日、最短60分以内で新型コロナウイルスの抽出と検出・測定が可能な新型コロナウイルス検出キット「SARS-CoV-2 Detection Kit」を開発し、研究機関向けに販売を開始したと発表しており、これが好感された。従来、新型コロナウイルスの検出に用いられるPCR法は、約2時間半以上かかるのが一般的だったが、同社が開発した検出キットは、独自の遺伝子増幅酵素(特許出願中)を採用するなどして、最短60分以内で抽出と検出・測定を可能にしたのが特徴。汎用的な遺伝子増幅装置(リアルタイムPCR装置)だけで使用可能で、抽出装置などを新たに準備する必要もなく、治療薬などの開発への貢献が期待されている。
■安川電機 <6506> 3,055円 +5 円 (+0.2%) 本日終値
安川電機<6506>は買い優勢。同社が10日取引後に発表した20年2月期決算は、営業利益が前の期比55%減の223億3900万円と急減した。新型コロナウイルスの影響による設備投資需要の減退などが収益の落ち込みに反映された。ただ、株価的には織り込みが進んでおりサプライズ的な売りは観測されていない。一方、今期予想は3~5月期のみ開示で通期は未定としており、先行き不透明感から現状は上値を買い進む動きも限定的だ。
株探ニュース