株価指数先物【寄り前コメント】TOPIX型の底堅さは意識される可能性
大阪6月限ナイトセッション
日経225 19290 -290 (-1.48%)
TOPIX 1415.5 -22.5 (-1.56%)
CME先物 19305 -275
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
15日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数は反落。3月の米小売売上高は前月比8.7%減と過去最大の落ち込み、3月の鉱工業生産指数は74年ぶりの大幅低下となり、ニューヨーク連銀が発表した4月の製造業景況感指数はマイナス78.2と過去最悪だった。いずれも市場予想より悪く、想定以上の景気悪化が売りを誘った。日経225先物はナイトセッションで一時1万9180円まで下落したほか、シカゴ先物は1万9175円まで下げている。昨日は1万9500円どころでの底堅さが意識されていたが、米株安の流れを受けて、これまでのレンジ内(1万9000-1万9500円)での攻防が続きそうである。
なお、日銀は昨日、今月5回目となるETF(1202億円)の買い入れを行っている。本日も調整が見込まれる中、日銀のETF買い入れが入ることが想定される。ただし、昨日みられたように、指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> 、東京エレクトロン <8035> などの弱い値動きが継続するようだと、225型のインパクトは限定的となろう。そのため、TOPIX型の底堅さが意識される格好となり、結果としてNT倍率の低下につながりそうである。
米株安の流れから売り優勢の展開となろうが、レンジ下限レベル接近の局面においては、日銀のETF買い入れによる需給面での下支えを意識した自律反発狙いとなろう。原油先物相場が20ドル割れで終えている点が重石になりそうだが、VIX指数は40ポイント台を回復したとはいえ、足元では調整トレンドが継続しているため、売り圧力が強まる展開にはならないと考えられる。
株探ニュース