富田隆弥の【CHART CLUB】 「三角保ち合いの下放れ懸念」

市況
2020年4月25日 10時00分

◆米国株は3月のコロナショックからNYダウが53%、ナスダックは64%それぞれ戻し、立ち直りを見せている。それに歩調を合わせて日経平均株価も3月19日の安値1万6358円から4月17日の高値1万9922円まで46%戻し、東証マザーズに至っては72%も戻している。(ザラバベース)

◆株価の堅調な戻りを背景に、マーケットでは「アフターコロナ」の言葉が目立つようになってきた。経済活動再開などコロナ騒動後の世界に目を向け始めたものだが、それを語るには早すぎるような気もする。緊急事態宣言(期限5月6日)の最中にある日本では、感染拡大が止まらず、PCR検査の普及もこれからという段階であり、宣言の期限延長の可能性は否めない。自粛要請で経済活動が止まった状況をさらに続けるとなると、日本経済へのダメージはさらに深刻なものとなる。

◆米国では新型コロナ感染拡大に終息のメドがつかない中、支持率を気にするトランプ大統領が経済活動再開をアピールし始めた。欧州の一部にも経済活動再開の動きが見られるが、医師団からは「安易に自粛を解くべきではない」「二次感染のリスクがある」と懸念の声が出ている。

◆そして、マーケットでは20日に原油先物価格(WTI)が急落した。在庫の保管能力が限界に近づき、原油先物の限月交代時期という特殊要因があったにせよ、期近物が初のマイナスに沈むというのはただならぬ事態。産油国や新興国に及ぼす影響は小さくなく、それが株式市場に跳ね返ってくることを想定しておかねばならない。

◆日経平均の日足チャートは25日移動平均線(23日1万8860円)の上で推移するが、22日に下落し三角保ち合いの下値抵抗線を割り込んだ。これは三角保ち合いの下放れと二段下げに注意信号を灯すものだ。早急に切り返して2万円大台に乗せるなら注意信号も一旦消えるが、それを確認するまでは安易な楽観を慎みたい。強気方針で挑みたいのは山々だが、コロナショックで相場の環境(金融事情)は大きく狂わせされた。急ぐことなく、好機を待ちたい。

(4月23日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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