富士通は続落、20年3月期営業利益は62%増も材料出尽くし感
富士通<6702>は続落している。14日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算は、売上高3兆8577億円(前の期比2.4%減)、営業利益2114億8300万円(同62.4%増)、純利益1600億4200万円(同53.1%増)となったが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。
デバイス事業の再編の影響で売上高は減少したものの、法人向けにシステムの構築などを手掛けるテクノロジーソリューション事業が産業・流通分野や公共系大型商談の貢献で堅調に推移したことが増益を牽引した。また、ユビキタスソリューション事業で、Windows7のサポート期限終了による買い替え需要を取り込んだことやコストダウンを図ったことも寄与した。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルスによる感染症の影響により現時点で予想の算定が困難であるとして、開示を見送った。