DICが後場急伸、第1四半期23%営業増益
DIC<4631>が後場急伸している。正午ごろに発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高1816億5500万円(前年同期比4.7%減)、営業利益99億2400万円(同22.7%増)と、大幅営業増益となったことが好感されている。
新型コロナウイルスの感染拡大により経済活動が制限されるなか、出版用インキや化粧品用顔料などで出荷が落ち込み売上高は減少したが、生活必需品である食品包装分野や5Gに関連した半導体分野などで関連する製品の出荷が堅調に推移したことに加え、原料価格の低下を含めたコスト削減効果で大幅増益を確保した。なお、純利益は買収関連の一時費用が発生し、46億500万円(同13.2%減)と減益となった。
なお、20年12月期通期業績予想は、売上高8100億円(前期比5.4%増)、営業利益450億円(同8.9%増)、純利益235億円(同横ばい)の従来見通しを据え置いている。