【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 投資の女神は前髪しかない、活かせるか天与のチャンス!

市況
2020年5月17日 9時30分

「投資の女神は前髪しかない、活かせるか天与のチャンス!」

●回復相場では3進2退、4進3退は当たり前

ゴールデンウイークが終わると大抵、わが家ではエアコンを冷房に切り換える。今年もすでに冷房への切り替えを終えて、それにより夏に備える気分になる。

同時に、私が自分に言い聞かせるのは、「さあ、いよいよ今年も年後半相場に入るぞ」になる。カレンダーではまだ後半に入っていないのだが、実際に入る7月になると、猛暑になって閑散相場になってしまい、市場も低迷しがち。年後半相場に入った、と気持ちを改めたり、緊張感を取り戻したりする気分にはなれない。

ところが、ゴールデンウイーク明けは気候が急変するので、気持ちを切り換えやすく、年後半相場に向けて再スタートを切りやすいのだ。今年は特にタイミングがよい。新型コロナ相場が明らかに転機を迎えているからだ。それは前進するばかりでなく、直近のように後退もある。

しかし、このような動きは回復相場にはつきものだ。かつてどんな回復相場も、休みなく回復したことはない。2進1退、いや、3進2退、4進3退は当たり前であり、いまはそれが現実化していることになる。

退歩材料は、以下となる。

(1)新型コロナ禍からの出口戦略を考えるのは早すぎる。

(2)パウエルFRB議長が景気見通し悪化を警告も、ゼロ金利政策には否定的な見解を示す。

(3)投資の神様バフェット氏が大手空港4社株を手放し、さらに銀行株売却を表明した。

(4)トランプ米大統領が中国の新型コロナ対応を批判、断交の可能性も示唆した。

これだけ揃えば、株は売られて当然。実際に反発中だった銘柄も、ほとんど売られてしまったのだが、これはもう買い遅れていた投資家に、株の女神が押し目買いのチャンスをわざわざ与えてくれたようなもの。見逃さないようにしたい。

●いま押し目を拾いたい7銘柄

では、どんな銘柄が有望か。まずは5月14日に好決算を発表したものの、「すでに株価に織り込まれていた」という理由で売られたレアジョブ <6096> [東証M]がある。オンライン英会話の最大手で、コロナ禍で外出しにくくなっているし、リモートワーク中の人も増えているため、オンラインで 英会話を学び始めている人が急増中だ。それでも株価は前述したように下げたので、魅力的な状況に見える。

女性専用のフィットネスクラブを運営するカーブスホールディングス <7085> も、再開とともに健康志向の女性たちが一斉に駆けつけると見てよく、株も買い直されるだろう。

富士通ゼネラル <6755> も押し幅は小さいものの、5月13日につけた高値から下げていて拾いどころといえる。これから猛暑に向かうことを考えると、当然 エアコン需要が急増するからだ。

5月15日、好決算を発表したものの反応が鈍いアイ・アールジャパンホールディングス <6035> も、調整が続いたため週明け以降はその価値が見直される可能性が高い。コロナ禍でIR活動は鈍っているものの、株主情報ビジネスが伸び続けている。今後もこの流れは変わらないと見る。

原油価格が回復基調にあることを考えると、回復に転じたものの、現在は反落中の三菱商事 <8058> も浅い押し目を入れつつあると見てよい。株価の回復スピードは決して早くないが、緩やかな浮上なら十分あり得る。

押し目らしい押し目を入れない銘柄にも目を向けておくと、ワークマン <7564> [JQ]がある。リスクは高いものの、コロナ禍でも集客力が高い銘柄として、なお買いが入り続ける可能性は高く、足踏み、小反落を見逃さないようにしたい。

最後に毎度おなじみのレーザーテック <6920> を。マスクブランクス検査装置で世界首位、シェア100%はなんといっても素晴らしい。

2020年5月15日 記

株探ニュース

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