今日の為替市場ポイント:世界経済のすみやかな回復期待後退で円売り抑制も

通貨
2020年5月18日 8時12分

15日のドル・円は、東京市場では107円43銭から107円08銭まで下落。欧米市場でドルは106円86銭まで下げた後に107円37銭まで反発し、107円09銭で取引終了。

本日18日のドル・円は、主に107円台前半で推移か。世界経済のすみやかな回復への期待は後退しつつあり、目先的にリスク選好的な円売りはやや抑制される可能性がある。

国際通貨基金(IMF)が4月14日に発表した最新の世界経済見通しでは、英国、ドイツ、日本、アメリカなどによる迅速かつ大規模な財政面での対応が評価されていたが、世界経済の大幅な落ち込みは避けられないとの見方も提示されていた。

ただ、主要国の4-6月期の経済成長率は前例のないマイナス成長になること、雇用・消費のすみやかな回復への期待は後退しつつあることから、7-9月期も大幅な回復は望めないとの見方が増えている。本日発表される日本の1-3月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率-4.5%程度と予想されている。昨年10-12月に続くマイナス成長となり、4-6月期も含めると3四半期連続のマイナス成長となることが確定的。ウイルス感染の拡大が経済に与える影響は7月以降も残ると予想されており、一部では2008年4-6月期-2009年1-3月期以来となる4四半期連続のマイナス成長となる可能性も指摘されている。

《CS》

提供:フィスコ

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