日本アビオは大幅続伸、収益力向上図り21年3月期営業益予想4.2倍
日本アビオニクス<6946>が大幅に5日続伸となっている。同社は15日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比4.2倍の3億5000万円としていることが好感されているようだ。
売上高は同7.1%増の180億円を見込む。主力の情報システム事業は受注前に製品仕様の詳細を決定するなどのリスク低減への取り組みを強化することで収益力の向上を図るほか、電子機器では第5世代移動通信システム(5G)関連や新型コロナウイルスの感染拡大で需要が拡大しているスクリーニング(発熱者のチェック)用の赤外線機器などに注力するとしている。
なお、20年3月期通期の連結決算は、売上高が前の期比3.8%減の168億500万円(従来予想は178億円)、営業損益が8300万円の黒字(従来予想は2億円の黒字)で着地。上期のスマートフォンなど情報機器市場向けや下期の自動車市場向けの低迷により、電子機器が苦戦したことなどが影響した。