カイオムが年初来高値更新、国内製薬企業との取り引き拡大で第1四半期売り上げ順調
カイオム・バイオサイエンス<4583>はストップ高の354円に買われ、年初来高値を更新した。前週末15日の取引終了後、20年12月期第1四半期(1~3月)単独決算を発表。営業損益は4億2600万円の赤字(前年同期比横ばい)にとどまるものの、売上高を9000万円(同42.3%増)と順調に伸ばしたことが好感されている。
がん治療用抗体CBA-1205の毒性試験費や技術研究所の拡張費用の増加などが損益を悪化させた。ただ、国内製薬企業の取り引きが拡大したほか、同社独自の抗体作製技術「ヒトADLibシステム」を活用した新規の抗体作製による売り上げを計上した。
なお、通期業績見通しは、創薬事業における合理的な業績予想の算定が困難であることから、創薬支援事業の数値のみを公表しており、売上高4億8000万円の従来見通しを据え置いている。