話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、東エレク、ミクリード

注目
2020年5月19日 15時21分

■ニッタ <5186>  2,133円  +73 円 (+3.5%)  本日終値

ニッタ<5186>が大幅反発。18日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.21%にあたる35万株(金額で7億2100万円)を上限に、5月19日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが好感された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  732.9円  +23.6 円 (+3.3%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や出光興産<5019>など石油エネルギー関連株が高い。18日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月物が前週末比2.39ドル高の1バレル=31.82ドルに上昇。一時、33.32ドルまで値を上げる場面があった。欧米などでの経済活動再開による原油需要回復への期待が強いほか、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の協調減産による需給好転観測が浮上した。市場ではWTI先物の限月交代に向けた動きも注目された。

■日経レバ <1570>  16,100円  +490 円 (+3.1%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が商いを膨らませ大幅高、一時800円を超える上昇をみせた。日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家を中心とした短期資金の流入が活発化する。売買代金は、上場銘柄で断トツの商いをこなすソフトバンクグループ<9984>を午前10時時点で更に50%近く上回る水準をこなした。前日の米株市場が大幅高となったことを受け、東京市場でも主力株中心に大きくリスク選好の流れにあり、日経平均は2万円台半ばまで一気に水準を切り上げており、同銘柄はこれに連動して人気化する形となった。

■東京エレクトロン <8035>  21,810円  +110 円 (+0.5%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>など半導体関連株に投資資金が流入した。前日の米国株市場ではエヌビディアが最高値に買われたほか、アプライドマテリアルズが急伸、ザイリンクス、インテル、マイクロンテクノロジーなども軒並み高に買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5%近い上昇をみせた。世界景気の回復期待を買う流れが東京市場にも波及した。東エレクは前日に800円を超える下落となるなど半導体関連に目先筋の利益確定売りがかさんでいたこともあって、きょうは値ごろ感からの買いも入りやすくなっていた。

■双信電機 <6938>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

双信電機<6938>がストップ高の430円に買われた。18日の取引終了後に発表した21年3月期の連結業績予想で、売上高96億円(前期比7.7%増)、営業利益1億5000万円、最終利益4000万円と営業損益の黒字転換を見込んでいることが好感された。新型コロナウイルスの影響を見込む一方、半導体メーカーの設備投資が回復基調にありノイズフィルタの需要増が期待できるほか、前期から本格量産を始めた無線LANの新規格Wi-Fi6向け製品や5G向け基地局、通信端末に使用される製品需要が増加する見通し。なお、20年3月期決算は、売上高89億1600万円(前の期比11.8%減)、営業損益4億3800万円の赤字(前の期2億円の黒字)、最終損益8億3700万円の赤字(同2300万円の黒字)だった。

■レントラックス <6045>  471円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

レントラックス<6045>はストップ高。同社は成果報酬型のネット広告サービスを展開するが、足もとの業績は絶好調に推移している。18日取引終了後に発表した20年3月期4月度の売上高は前年同月比65.2%増の12億8300万円と高水準の伸びを示した。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけた。

■古河電池 <6937>  641円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

古河電池<6937>がストップ高。午後2時ごろに発表した20年3月期連結決算が、売上高644億8600万円(前の期比1.4%増)、営業利益32億9300万円(同17.5%増)、純利益22億3800万円(同1.3%減)となり、2ケタ営業増益となったことが好感された。産業用でデータセンターの新設・更新物件向け販売が好調に推移したことが寄与したほか、自動車用で原材料である銅価格の下落などが寄与した。また、タイ子会社の好調やインドネシア子会社の改善なども貢献した。なお、21年3月期業績予想は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を現時点では合理的に算定することが困難なため未定としている。

■ジョルダン <3710>  1,018円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

ジョルダン<3710>はストップ高で3連騰。18日の取引終了後、新型コロナウイルス下における企業活動を支援する危機管理ツール「コロナ対応 HAZARD Buster」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。同社では、スマートフォンに内蔵されたGPSと地図を利用して、全世界を対象に、各地で活動している出張者・駐在員の現在地情報・状況をWebサイトで一元的に表示・確認できる「HAZARD Buster」を展開しているが、今回スタートしたサービスはその新型コロナウイルス対応版。企業の経営者や管理部門が、従業員の体調状況やコロナウイルス関連のお知らせ事項など自社に必要とされる機能や自社の報告様式を簡単に作成することができ、安否確認のみならず、リモートワーク支援ツールとしても利用することが可能としている。

■ミクリード <7687>  1,031円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

ミクリード<7687>がストップ高。18日取引終了後、東証が19日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上とする)を解除すると発表。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが入ったようだ。

■ケイアイスター不動産 <3465>  1,285円  +183 円 (+16.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ケイアイスター不動産<3465>が急騰、一時20%高に買われ1300円台まで上値を伸ばした。1次取得層向けを中心とする分譲住宅大手で、戸建てが順調に伸びて収益を押し上げている。同社が18日取引終了後に発表した20年3月期決算は売上高が前の期比17%増の1207億1000万円と2ケタ増収を達成、営業利益も同8%増の64億2500万円と好調で、これを評価する買いが優勢となった。21年3月期業績予想は非開示ながら、新型コロナウイルスの影響が出やすい足もと1~3月期の収益も好調を維持しており、買い安心感が株価を強く後押しする形となった。

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