マーチャント急騰で新高値更新、投資事業の好調継続で21年3月期経常は4.6倍増益へ
マーチャント<3121>は続急騰。株価は前日比17.6%高の360円で寄り付き、約4カ月ぶりに年初来高値を更新している。19日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常損益は1億0800万円の黒字(前の期は400万円の赤字)に浮上して着地。続く21年3月期の同利益は前期比4.6倍の5億円に急拡大する見通しとなり、これを好材料視する買いが向かった。
今期は前期に引き続き、企業と不動産向けの投資を行うマーチャント・バンキング事業の収益拡大を見込む。高収益かつ短期間の回収案件への投資を積極化するほか、仮想通貨関連の手数料収入や空き家対策事業などに注力し、収益力の更なる向上を図る。一方、ホテル運営を手掛けるオペレーション事業は新型コロナウイルスの影響で苦戦する見通しだ。併せて、今期の年間配当は2円(前期比1円増)に増配する方針としたことも好感された。