翻訳センター---20年3月期は減収なるも、コンベンション事業の売上は伸長

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2020年5月20日 9時51分

翻訳センター<2483>は18日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.8%減の115.50億円、営業利益が同9.6%減の8.13億円、経常利益が同9.1%減の8.22億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同51.6%減の3.04億円となった。

翻訳事業の売上高は前期比4.6%減の81.12億円となった。特許分野では、国際出願件数の増加を背景に特許事務所からの受注が好調を維持していることに加え、企業の知的財産関連部署との取引も堅調なことから、売上高は同5.5%増の22.58億円となった。医薬分野では、主要顧客である製薬会社向けAI翻訳の共同開発等に取り組むなどサービスの拡充を図っているが、当期に実施の査察案件が少なかった影響を受け、売上高は同5.1%減の27.49億円となった。工業・ローカライゼーション分野では、主要顧客である自動車関連企業および電機・電子部品関連企業等からの受注が低調に推移し、売上高は同9.2%減の24.72億円となった。金融・法務分野では、企業の管理系部署からの受注が低調に推移し、売上高は同15.0%減の6.32億円となった。

派遣事業の売上高は前期比0.6%増の12.00億円となった。語学スキルの高い人材を派遣する派遣事業は、金融関連企業やITサービス関連企業、医薬品関連企業からの求人が堅調に推移した。

通訳事業の売上高は前期比1.6%減の10.22億円となった。金融・IR関連企業を中心に受注は好調に推移していたが、第4四半期に新型コロナウイルス感染症拡大に伴うキャンセルが急増した。

コンベンション事業の売上高は前期比15.5%増の7.82億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い中止や延期となる会議が発生したが、「第12回世界鉄道研究会議(WCRR2019)」などの国際会議案件や、医学会案件、企業イベントなどの受託・運営が寄与した。

その他の売上高は前期比26.9%減の4.33億円となった。前年度にメディア総合研究所のIT事業を売却した影響などから、減収となった。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を合理的に算定することが困難であるため、現時点では未定としている。今後、連結業績予想の算定が可能となった時点で速やかに開示するとしている。

《SF》

提供:フィスコ

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