注目銘柄ダイジェスト(前場):アイロムG、ケア21、太平洋セメなど

市況
2020年5月21日 11時55分

ケア21<2373>:1629円(+185円)

年初来高値。20年10月期第2四半期累計(19年11月-20年4月)の営業利益を従来予想の1.30億円から5.70億円(前年同期実績3.58億円)に上方修正している。施設系事業所の稼働率が当初予想より高く推移したことに加え、在宅系事業所の利益効率が上昇した。業務関連システムで維持費などの固定費が削減目標を超過したほか、社内行事を延期したことも利益を押し上げる見通し。通期予想(前期比20.1%減の9.00億円)は据え置いた。

太平洋セメ<5233>:2543円(+279円)

急騰。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は610億円で前期比7.6%減益、従来計画の600億円はやや上回り、1-3月期では前年同期比15.7%増と増益に転じている。輸出拡大や固定費削減が背景。また、発行済み株式数の2.44%に当たる300万株、50億円を上限とする自社株買いの実施も発表している。なお、21年3月期営業利益は国内外セメントの落ち込みを主因に、550億円、前期比9.8%減益を予想。

アンドール<4640>:459円(+12円)

大幅に4日続伸。21年3月期の営業利益予想を前期比23.0%増の2.00億円と発表している。エンジニアリング事業でAI・IoTなど市場ニーズの高い成長分野へ開発リソースを集中させるとともに、開発請負体制と品質管理の強化を両立させる。プロダクツ事業では図形処理技術から生み出される各種製品開発を引き続き推進する。20年3月期の営業利益は1.62億円(前期比増減率は非開示)で着地している。

アイロムG<2372>:2294円(+400円)

ストップ高。子会社IDファーマの新型コロナウイルスに対する新規ワクチン開発が、AMED公募事業に採択されたと前日に発表している。ワクチン開発においてAMEDより研究費の交付を受けることが可能になるため、研究開発の進展を後押しすると期待されている。IDファーマでは、復旦大学附属上海公衆衛生臨床センター、国立感染症研究所などと共同開発を進めている。

SOMPO<8630>:3530円(+225円)

大幅続伸。前日の取引時間中に20年3月期の決算を発表している。純利益は1225億円で前期比16.4%減益、従来計画の1180億円を上回る着地に。また、21年3月期は1500億円で同22.4%増益の見通しとし、年間配当金は160円で同10円の増配計画としている。さらに、期待通りではあるが、発行済み株式数の4.11%に当たる1500万株を上限とする自社株買いの実施も発表。増益・増配見通し、自社株買いの実施をストレートに好感へ。

島津製<7701>:2726円(-80円)

大幅反落。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は418億円で前期比5.9%減益、従来計画の450億円を下回った。また、21年3月期は220億円で同47.4%の大幅減益見通し。市場予想のおよそ半分の水準となっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響が1年間続くとの前提であり、極めて保守的な計画とはみられるが、疾病対策製品なども多く手掛けているとみられていたことで、ネガティブなインパクトにつながっている。

テクノホライゾ<6629>:834円(+57円)

大幅に続伸。連結子会社のタイテック(名古屋市)が非接触型人体測温システムのシリーズ第2弾として「AI顔認証付きサーマルカメラ」を発売すると発表している。同社は3月に非接触人体測温システムを発売している。オフィスや病院、ジムやイベント会場などの出入口で、発熱者に加えマスクの未着用者を検知することができる。同時に顔認証を行い、入退室管理と連携することも可能という。

《ST》

提供:フィスコ

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