話題株ピックアップ【夕刊】(2):カーバイド、フロンテオ、ホープ

注目
2020年5月22日 15時20分

■東プレ <5975>  1,241円  -104 円 (-7.7%)  本日終値  東証1部 下落率8位

21日に決算を発表。「今期経常は26%減益、前期配当を15円減額・今期は15円減配へ」が嫌気された。

東プレ <5975> が5月21日大引け後(17:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比50.5%減の107億円に落ち込み、21年3月期も前期比25.6%減の80億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。同時に、前期の年間配当を60円→45円(前の期は60円)に減額し、今期も前期比15円減の30円に減配する方針とした。

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■ジーテクト <5970>  1,031円  -79 円 (-7.1%)  本日終値  東証1部 下落率9位

21日に決算を発表。「今期営業は78%減益、2円増配へ」が嫌気された。

ジーテクト <5970> が5月21日大引け後(17:00)に決算を発表。20年3月期の連結営業利益は前の期比48.4%減の86.7億円になり、21年3月期も前期比78.1%減の19億円に大きく落ち込む見通しとなった。

⇒⇒ジーテクトの詳しい業績推移表を見る

■日本カーバイド工業 <4064>  1,430円  +300 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

日本カーバイド工業<4064>が急反騰している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「日立オムロンターミナルソリューションズは医療機関の受付・精算機向けに、触れずに指で操作できる仮想のタッチパネルを提供する」と報じられており、日本カーバイド工業と組んで開発したとあることから、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、両社はディスプレーの手前の空中に4~5センチほど操作ボタンが飛び出て見える端末を開発。6月にも実証実験を始め、10月までに発売するという。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い非接触需要が高まっていることから、関心を集めているようだ。

■三井金エンジ <1737>  906円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

三井金属エンジニアリング<1737>はストップ高カイ気配となっている。21日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比88.6%減の2億6100万円に落ち込んだが、従来予想の1億円を上回って着地。続く21年3月期は前期比4.4倍の11億5000万円に回復する見込みとなり、これを好感する買いが向かった。前期は水力発電所更新工事などの大型工事案件が減少したことが響いた。計画上振れ着地となったのは工事原価の低減や販管費の削減が想定より進んだことが要因という。今期は豊富な受注残高を背景に、エンジニアリング事業の収益が急改善する見通しだ。また、パイプ・素材事業も増収増益を確保する計画としている。

■FRONTEO <2158>  548円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

FRONTEO<2158>が続急騰。前日は値幅制限いっぱいの80円高に買われ、大引けにストップ高水準で買い物を残す人気となったが、きょうも80円高の548円まで上値を伸ばし、連日のストップ高となった。昨年5月初旬以来約1年ぶりの500円台復帰。人工知能(AI)技術を使ったビッグデータ分析事業を強みとしており、「KIBIT(キビット)」をはじめAI活用ビジネスに経営の重心を置いている。そのなか、ライフサイエンスAIへの将来性がクローズアップされている。同社が提供する「コンセプト・エンコーダー」は同分野に特化して開発したAIでメディカルデータ利活用を促進させる役割を担い、ヘルスケア業界で注目度が高い。また、コンセプト・エンコーダーを利用して解析した論文や医療情報を可視化する創薬支援AIシステムを開発。これを用いた新型コロナウイルス感染症の研究などがマーケットの視線を集めている。業績も大底を脱出、21年3月期は営業損益段階で2億円の黒字(前期実績は8億4400万円の赤字)を見込んでいる。

■東京機械製作所 <6335>  284円  +41 円 (+16.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

21日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上へ」が好感された。

東京機械製作所 <6335> が5月21日大引け後(17:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常損益は10.7億円の赤字(前の期は5.1億円の黒字)に転落したが、21年3月期は4億円の黒字にV字回復する見通しとなった。

⇒⇒東京機械製作所の詳しい業績推移表を見る

■イード <6038>  777円  +77 円 (+11.0%)  本日終値

イード<6038>が急伸している。21日の取引終了後、デバイス開発と認証技術に強みを持つジゴワッツ(東京都中央区)と共同で開発した、スマートフォンを自動車のスマートキーとして利用する「バーチャルキー」が、日本電信電話<9432>グループのエヌ・ティ・ティ・ル・パルク(東京都台東区)が21日に開始した新カーシェアリングサービス「ノッテッテ」に採用されたと発表しており、これが好感された。「バーチャルキー」は、スマートバリュー<9417>が5月21日にリリースした、法人が保有する社有車を地域の一般利用者などへもシェアできる社用車シェア向けプラットフォーム「Kuruma Base Biz(クルマベースビズ)」に搭載されている。今回、「Kuruma Base Biz」が「ノッテッテ」のプラットフォームに採用されており、バーチャルキーが利用されることになった。

■アルトナー <2163>  789円  +72 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

アルトナー<2163>がマドを開けて買われ、一時10%高の789円まで駆け上がった。技術者派遣を主力とする人材サービス会社だが、20年1月期の営業13%増益に続き、21年1月期も2ケタ増益を計画している。4月末時点の技術者数は前年同月比13.3%増の1055人と1000人を超えた(月次稼働率は96.3%)。新型コロナウイルス感染症による影響は限定的とみられ、企業の設計開発部門の人材ニーズが活発化するなか、IT関連の高水準の求人需要を取り込み収益成長余地の大きさが意識された。

■ホープ <6195>  2,868円  +254 円 (+9.7%)  本日終値

ホープ<6195>は大幅反発している。21日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を2万7000株(発行済み株数の0.45%)、または7000万円としており、取得期間は5月22日から6月19日まで。資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行するためという。

■ユニバーサル園芸社 <6061>  1,840円  +141 円 (+8.3%)  本日終値

ユニバーサル園芸社<6061>は大幅続伸スタートで3連騰となっている。21日取引終了後に発表した20年6月期第3四半期累計(19年7月~20年3月)の連結業績は、売上高69億9600万円(前年同月比12.5%増)、経常利益9億4500万円(同32.5%増)と2ケタ増収増益を達成しており、これを好感する買いが向かった。主力のグリーン事業で観賞植物レンタルの国内契約数が増加したことに加え、米国子会社の経費削減や業務効率化が進んだことが収益拡大の要因となった。第3四半期経常利益の通期計画(10億1400万円)に対する進捗率は93%に達しており、業績上振れも期待されたようだ。

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