話題株ピックアップ【夕刊】(3):パピレス、松屋R&D、ネオス
■パピレス <3641> 2,288円 +171 円 (+8.1%) 本日終値
パピレス<3641>が急伸。21日の取引終了後に発表した21年3月期の連結業績予想で、売上高258億3100万円(前期比10.6%増)、営業利益17億9100万円(同16.9%増)、純利益12億2200万円(同26.3%増)と2ケタ営業増益を見込むことが好感された。電子書籍市場が拡大していることに加えて、テレビCMなどのマス広告施策を積極的に実施することや、販路拡大のために海外市場の開拓を行うことなどが寄与する見通し。また、次世代コンテンツや「タテコミ」の普及やオリジナルコンテンツの増産などの先行投資を積極的に行うことも奏功する見込みだ。なお、20年3月期決算は、売上高233億4700万円(前の期比21.8%増)、営業利益15億3200万円(同22.2%減)、純利益9億6700万円(同28.2%減)だった。
■東邦アセチレン <4093> 1,380円 +95 円 (+7.4%) 本日終値
東邦アセチレン<4093>が大幅続伸。21日の取引終了後に発表した21年3月期の連結業績予想で、売上高345億円(前期比2.8%増)、営業利益17億円(同11.6%増)、純利益10億円(同8.3%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感された。引き続き半導体・エレクトロニクス向けガスなどの需要増加が期待できる。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響は織り込んでいないという。なお、20年3月期決算は、売上高335億6100万円(前の期比8.2%減)、営業利益15億2300万円(同8.4%減)、純利益9億2300万円(同16.2%減)だった。
■松屋アールアンドディ <7317> 2,084円 +108 円 (+5.5%) 本日終値
松屋アールアンドディ<7317>は後場切り返す。きょう昼ごろ、同社が開発しているドローン用エアバッグについて、台湾での特許を正式に取得したと発表しており、これが材料視されたようだ。今後、実用化に向けて開発を進めていく予定としている。
■ネオス <3627> 690円 +30 円 (+4.6%) 本日終値
ネオス<3627>が後場に上げ幅を広げ、一時5%高となった。同社はきょう、子会社のジェネシスホールディングスが紛失防止デバイスを手掛けるMAMORIO(東京都千代田区)と資本・業務提携したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。紛失防止デバイス「MAMORIO」は、財布や鍵など大切なものにつけておくことで、見失った際にスマートフォンの専用アプリから、いつどこで無くしたのかを特定することができる製品。リモートワークの拡大による備品管理やセキュリティー対策の観点からも今後は更に需要が増えるとみられるなか、ジェネシスは自社が持つIoTデバイス製造ノウハウなどを活用することで、生産体制の整備や製品のブラッシュアップを支援するとしている。
■霞ヶ関キャピタル <3498> 3,420円 +60 円 (+1.8%) 本日終値
霞ヶ関キャピタル<3498>が大幅高。21日の取引終了後、同社がホテル開発に関するコンサルティング業務全般を受託し、2月15日に開業したアパートメントホテル「AKARI上野入谷」を医療関係従事者に向けて無償提供すると発表しており、これが好感された。
■リード <6982> 405円 +7 円 (+1.8%) 本日終値
リード<6982>が大幅に8日続伸。同社は21日取引終了後に、20年3月期通期の単独決算を発表。営業損益は1億2400万円の黒字(前期は6400万円の赤字)となり、従来予想の1億1000万円の黒字から上振れ着地した。売上高は前の期比10.3%増の64億4400万円(従来予想は64億円)となった。主力の自動車用部品事業で、量産部品や補修部品の受注が拡大したほか、省人化の推進や予算管理の徹底により製造諸費用を大幅削減できたことが寄与した。なお、21年3月期通期の業績予想については、新型コロナウイルスの影響が見極めにくいとして現時点で未定としている。
■セキド <9878> 417円 +5 円 (+1.2%) 本日終値
セキド<9878>が高い。正午ごろ、設立を延期していた中国新幹線教育グループとの合弁会社に関して、22日付で設立登記の申請を行ったと発表しており、事業進捗を好感した買いが入った。合弁新会社リニアスタッフは、セキド70%、新幹線教育グループ30%出資で設立。中国人の人材獲得強化の本格的事業化を目的としているという。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。
■フジトミ <8740> 366円 -74 円 (-16.8%) 本日終値
22日付の朝刊で「前期経常は赤字縮小で着地」と一部報じられたことが材料視された。
■仙波糖化工業 <2916> 644円 -88 円 (-12.0%) 本日終値
21日に決算を発表。「前期経常が一転減益で下振れ着地・今期は17%減益へ」が嫌気された。
仙波糖化工業 <2916> [JQ] が5月21日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比2.3%減の9.9億円になり、従来予想の10.9億円を下回り、増益予想から一転して減益で着地。21年3月期も前期比16.7%減の8.3億円に減る見通しとなった。
●ストップ高銘柄
メディネット <2370> 117円 +30 円 (+34.5%) ストップ高 本日終値
省電舎ホールディングス <1711> 402円 +80 円 (+24.8%) ストップ高 本日終値
イオレ <2334> 1,580円 +300 円 (+23.4%) ストップ高 本日終値
ツクルバ <2978> 1,013円 +150 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
オリエンタルチエン工業 <6380> 565円 +80 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース