株価指数先物【引け後コメント】香港混乱が警戒されリスク回避姿勢、日銀ETF入らずか

市況
2020年5月22日 17時30分

大証6月限

日経225 20360 -260 (-1.26%)

TOPIX 1476.0 -18.5 (-1.23%)

日経225先物は、前日比260円安(-1.26%)の2万360円で日中取引を終了。米国市場の下落による影響が意識されていたが、寄り付きは2万540円とシカゴ先物清算値(2万460円)を上回って始まると、現物の寄り付き後には一時2万610円まで上げ幅を広げる場面もみられた。しかし、その後はじりじりと値を下げる展開となり、前場半ば辺りから下落基調が強まっていた。

前引けの TOPIXが0.5%安(正確には0.498%)だったこともあり、日銀のETF買い入れが需給面の下支えとして期待された。しかし、後場もじり安基調が続き、ETF買い入れは行われないとの見方に。香港ハンセン指数などアジア市場の下落が嫌気され、現物の引けにかけて2万320円まで下げ幅を広げた。

TOPIXの前引け段階の下落率が正確には0.5%に届かなかったとはいえ、前回は0.32%の下落時にETF買い入れを行っていただけに、日銀によるエントリーポイントが見極めづらくなりそうだ。東証1部の売買代金は連日で2兆円を下回っており、ETF買い入れはなしとみられる。また、手口面についても日経225先物、TOPIX先物ともに目立った手口はなかった。

本日の下落は香港の下げが大きく影響している。キッカケとなったのが、中国政府が香港を巡る国家安全法の導入を計画していると伝わったこと。再び香港の混乱が警戒されるほか、米国では強硬策を打ち出すとも伝えられており、米中対立への警戒がリスク回避姿勢に向かわせた。もっとも、こういった状況の中でも日経225先物は75日移動平均線レベルでの底堅さが意識されている。市場参加者が限られている影響はあろうが、経済活動再開に向けた期待が売り込みづらくさせる。

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