利益成長【青天井】銘柄リスト〔第3弾〕 12社選出 <成長株特集>
本特集では、「利益成長“青天井”銘柄リスト」の【第1弾】(5月10日配信)、【第2弾】(5月17日配信)に続き、5月15日から21日の期間に発表された決算の中で、20年1-3月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、20年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している12社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは音声合成エンジン「AITalk」の開発・販売を手掛けるエーアイ <4388> [東証M]。1-3月期(第4四半期)の経常利益は過去最高益だった前年同期を72.0%も上回る1億4100万円に拡大して着地。音声合成事業で法人向け製品の販売が好調だったうえ、受託開発で業務委託費や外注費を抑制したことも利益を押し上げた。同時に発表した21年3月期の同利益は前期比2.6%増の2億8000万円と3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
2位に入ったOrchestra Holdings <6533> の1-3月期(第1四半期)は主力のデジタルマーケティング事業で運用型広告を中心に利益率の高い案件獲得が進んだ。また、人材管理クラウドを展開するワン・オー・ワンの買収効果やクラウドインテグレーション分野の成長でデジタルトランスフォーメーション事業の業績も拡大し、経常利益は前年同期比36.4%増の2.2億円に膨らんだ。
3位のエル・ティー・エス <6560> [東証M]は企業の業務変革を支援するコンサルティングサービスを展開している。1-3月期(第1四半期)は主力のプロフェッショナルサービス事業でデータ分析やRPA導入などのデジタル活用サービスが拡大したほか、買収効果などでデジタルトランスフォーメーション案件を中心に伸びた。また、企業のIT人材不足を解消するプラットフォーム事業ではITビジネスマッチング「アサインナビ」が会員数の増加を背景に業績が回復した。好調な業績が評価され、株価は年初来高値を更新している。
●決算発表の集中期間(5月29日まで)に、その日に発表された決算で21年3月期に増収増益を見込む銘柄を速報ベースで配信しています。こちらも併せてご覧いただき、有望株発掘にご活用ください。
「逆風下で輝く、21年3月期【増収増益】リスト」配信一覧 ──────
「4月27日版 5社選出」「4月28日版 7社選出」「4月30日版 12社選出」
「5月8日版 22社選出」「5月11日版 19社選出」「5月12日版 22社選出」
「5月13日版 21社選出」「5月14日版 31社選出」「5月15日版 31社選出」
「5月18日版 3社選出」「5月19日版 3社選出」「5月20日版 5社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4388> エーアイ 72.0 141 82 2.6 280 273 43.6
<6533> オーケストラ 36.4 221 162 12.4 600 534 29.2
<6560> LTS 33.0 153 115 17.4 350 298 39.2
<4021> 日産化 27.9 17530 13707 1.0 40400 40003 21.0
<9702> アイエスビー 26.7 621 490 4.3 1280 1227 15.6
<6061> ユニバー園芸 21.9 473 388 6.2 1014 955 12.8
<7046> TDSE 19.4 86 72 1.4 215 212 44.5
<3916> DIT 18.0 453 384 6.4 1177 1106 29.0
<3844> コムチュア 14.9 833 725 6.2 3045 2867 42.4
<1446> キャンディル 13.9 263 231 8.6 492 453 20.2
<2160> ジーエヌアイ 11.7 390 349 22.2 1463 1197 145
<6838> 多摩川HD 9.1 394 361 6.1 713 672 26.7
※ 2019年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース