話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、東芝、ファストリ

注目
2020年5月26日 11時38分

■マーベラス <7844>  682円  +100 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率5位

マーベラス<7844>が寄り付き大量の買い注文に値がつかず、気配値のまま株価を上昇させる展開にある。同社はアニメの企画制作などを基点にコンテンツを活用したDVDやスマートフォンゲームなどを展開している。25日取引終了後、 中国テンセント傘下のImage Frame Investmentと資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズを呼んだ。既存IP(知的財産)の強化や新規IPの創出に向けた大型投資などで連携する方針で、これによる収益成長に向けた期待が投資資金の流入を誘った。

■アンジェス <4563>  2,249円  +316 円 (+16.4%)  11:30現在

アンジェス<4563>は4連騰している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を7月から始める」と報じられており、これが好材料視されている。同社は25日、大阪大学と共同で進めている新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチン開発に関して、非臨床試験での抗体価上昇を確認したと発表したが、記事によると、この成果を受けて厚生労働省や医療機関などと治験前倒しについて協議し、有効性を確認できれば年内にも承認を受け実用化される可能性があるとしている。

■東芝 <6502>  2,943円  +127 円 (+4.5%)  11:30現在

東芝<6502>が大幅続伸している。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントが25日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、東芝株式の保有割合が11.30%から15.36%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っている。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うことという。なお、報告義務発生日は5月19日。

■ファーストリテイリング <9983>  57,090円  +2,460 円 (+4.5%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が一時2400円を超える大幅な上昇をみせ、今年2月下旬以来となる5万7000円台に駆け上がった。前週を境に戻り足を加速させており、きょうで7連騰となっている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗閉鎖などの影響で業績は大きく落ち込むことが予想されるものの、株価的には株券調達による空売りの買い戻しなどで、目先踏み上げ相場の様相をみせている。今夏には夏場でも蒸れにくい通気性の高い布製マスクの生産販売に乗り出すことが伝わっており、新たな商機を捉えるとの思惑も株価にポジティブに働いている。また、日経平均は先物主導の戻りが加速しているが、日経平均寄与度の高い値がさ株として裁定買いによる株価押し上げ効果も反映されている。

■安川電機 <6506>  3,905円  +140 円 (+3.7%)  11:30現在

安川電機<6506>、ダイフク<6383>など中国向け売上比率の高い銘柄に買いが優勢となっている。中国経済は新型コロナウイルスの影響による経済活動の停止で多大なダメージを受けたが、足もとでは感染拡大を抑え込むことに成功し、急速に回復過程とたどっている。前週に開幕した全人代で景気刺激策などに対する期待もあり、米中摩擦の問題は引き続き懸念されるものの、7~9月期にはプラス成長に転じる可能性が高いとみられている。両銘柄をはじめ中国関連株は空売りの買い戻しに伴い株価に浮揚力が働いており、目先上値指向が強い。

■タカラバイオ <4974>  2,741円  +98 円 (+3.7%)  11:30現在

タカラバイオ<4974>が続伸。26日付の日本経済新聞は、アンジェス<4563>が「新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を7月から始める」と報じており、アンジェスのワクチンの量産を主に担うタカラバイオが改めて注目されている。また、岩井コスモ証券は25日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2500円から3100円に引き上げた。同社の20年3月期の連結営業利益は前の期比14.8%増の62億7400万円と最高益を更新。研究用試薬と受託サービスなどが好調だった。新型コロナに絡む活躍が期待できるほか、遺伝子治療での研究活発化を背景とする中期成長性は不変と評価している。

■クボタ <6326>  1,451.5円  +36 円 (+2.5%)  11:30現在

クボタ<6326>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「インド農機大手のエスコーツと組み、既存製品の半額ほどの農機を生産して新興国市場を開拓する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、新たなブランド「Eクボタ」を立ち上げ、20年中にトラクターを東欧や南アフリカなどに投入するという。新興国では、食料需要の高まりから農業の機械化が進み、販売が伸びると見込まれており、小規模農家が導入しやすいよう低価格製品を投入することでシェア獲得を図る方針のようだ。

■大庄 <9979>  1,444円  +20 円 (+1.4%)  11:30現在

大庄<9979>は3日続伸。同社は今朝9時ごろ、緊急事態宣言が全面解除されたことに伴い、首都圏及び北海道にある309店舗の直営店の営業を順次再開することを発表しており、これが好感されている。今回は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県及び北海道の居酒屋系飲食店とレストラン296店を26日に、神奈川県、茨城県のカラオケ店13店を27日にそれぞれ営業再開する。同社は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、4月8日からほぼ全店で臨時休業を実施していた。

■ベネッセHD <9783>  2,902円  -328 円 (-10.2%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

25日に決算を発表。「前期経常は38%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は赤字拡大、今期業績は非開示」が嫌気された。

ベネッセホールディングス <9783> が5月25日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比37.9%増の167億円に拡大し、3期連続増収、3期連続増益となった。なお、21年3月期の業績見通しについては配当(50円)以外は開示しなかった。

⇒⇒ベネッセHDの詳しい業績推移表を見る

■フジクラ <5803>  304円  -18 円 (-5.6%)  11:30現在  東証1部 下落率7位

25日に業績修正を発表。「前期経常を86%下方修正、配当も2.5円減額」が嫌気された。

フジクラ <5803> が5月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の70億円→10億円(前の期は210億円)に85.7%下方修正し、減益率が66.7%減→95.2%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒フジクラの詳しい業績推移表を見る

■ジェイリース <7187>  332円  +80 円 (+31.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ジェイリース<7187>がカイ気配スタートでそのまま水準を切り上げている。家賃の債務保証ビジネスを展開しているが、大都市圏中心に営業エリアを拡大し業績は回復色が顕著だ。25日取引終了後、中国最大規模の決済サービスプラットフォーマーであるラカラの日本法人(ラカラジャパン)と訪日中国人に対する国内不動産賃貸借サービスの提供で業務提携したことを発表、これに伴う業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。

■ヤマックス <5285>  2,022円  +400 円 (+24.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

ヤマックス<5285>がストップ高の2022円水準でカイ気配となっている。25日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■日本ケミコン <6997>  1,523円  +300 円 (+24.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

日本ケミコン<6997>は急伸しストップ高の1523円に買われている。25日の取引終了後に発表した21年3月期連結業績予想で、営業利益29億円(前期は28億9100万円の赤字)、純利益14億円(同59億2600万円の赤字)と急回復を見込んでいることが好感されている。自動車産業の電装化・電子化が進展するなか、主力製品のアルミ電解コンデンサの需要増加が中長期的に見込まれるものの、短期的な受注回復見通しが不透明であることから売上高は1135億円(前期比1.0%減)を見込む。ただ、新生産システムの構築や国内のアルミ電解コンデンサの生産拠点を一元管理することで生産性の向上を図るとともに、間接部門の共通化による原価低減を図り黒字転換を目指す。なお、同時に発表した20年3月期決算は、売上高1145億9900万円(前の期比18.7%減)、営業損益28億9100万円の赤字(前の期は51億3700万円の黒字)、当期損益59億2600万円の赤字(同9億1700万円の黒字)だった。

■ペッパーフードサービス <3053>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

ペッパーフードサービス<3053>が急伸し、ストップ高の629円に買われている。政府が25日、東京都など5都道県への緊急事態宣言を解除し、約7週間ぶりに全面解除したことを受けて、外食産業には需要回復への期待が高まっているようだ。ステーキ店を展開する同社のほか、ファミレス最大手のすかいらーくホールディングス<3197>や外食大手のロイヤルホールディングス<8179>、定食屋チェーンの大戸屋ホールディングス<2705>、高級フランス料理店のひらまつ<2764>なども上昇している。

■大日光 <6635>  1,075円  +150 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

大日光・エンジニアリング<6635>がストップ高カイ気配となっている。25日の取引終了後、住友商事<8053>子会社の住商電子(上海)と、合弁会社設立を伴う業務提携を行うと発表しており、これが好感されている。今回の提携は、中国華東地区での車載向けを中心とするEMS事業の拡大を図るのが目的。住商電子(上海)86%、大日光100%子会社の賽斯電子(無錫)14%出資で合弁新会社「蘇拓電子(無錫)」を6月にも設立し、高品質で価格競争力の高い製品を製造するとしている。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

24セブン <7074>  1,580円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   11:30現在

和心 <9271>  624円  +90 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在

セレスポ <9625>  1,047円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在

ソーシャルワイヤー <3929>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

コンヴァノ <6574>  766円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在

など、13銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

など、1銘柄

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