ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (21)大化け期待の成長銘柄をピックアップしよう

特集
2020年5月29日 10時30分

決算発表を利用して上方修正銘柄を探す

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆「通期上振れ有望銘柄」を探る3つのメニュー

さて、「業績上方修正が有望銘柄」の下に並ぶメニューから、2つめの「【第1四半期】時点 通期上振れ有望銘柄」をみてみましょう。

「【第1四半期】時点 通期上振れ有望銘柄」は、直近に発表された第1四半期決算の時点で、会社側の通期計画に対して経常利益の数値がどこまで進捗しているのかを表す「対通期進捗率」に注目してまとめられた一覧表です(図6)。

先ほどは中間期での上方修正が期待される銘柄でしたが、このコーナーは通期での上方修正が期待される銘柄になります。通期に対して、第1四半期は日数的にはおよそ25%(4分の1)になります。このため、このコーナーでは対通期進捗率35%以上、かつ5年平均進捗率を上回ることを条件に銘柄が抽出されています。

図6 【第1四半期】時点 通期上振れ有望銘柄

【タイトル】

同じように、3つめの「【中間期】時点 通期上振れ有望銘柄」は中間決算の時点で、4つめの「【第3四半期】時点 通期上振れ有望銘柄」では第3四半期の時点で、それぞれ通期業績予想が上方修正される期待が高い銘柄を一覧で表示しています。「【中間期】時点 通期上振れ有望銘柄」では対通期進捗率が70%以上であり、かつ5年平均進捗率を上回る銘柄、「【第3四半期】時点 通期上振れ有望銘柄」では、対通期進捗率が80%以上であり、かつ5年平均進捗率を上回る銘柄をそれぞれ一覧表にまとめています。

これらの活用法は1つめに紹介した「【第1四半期】時点 中間期上振れ有望銘柄」を参考にしてください。

多くの投資家は日々、企業が発表する様々な情報をもとに、どの銘柄が上方修正する期待が高く、株価が上昇する可能性が高いのかを考えて投資の是非を判断しています。株式市場には数千にものぼる銘柄が存在していますから、すべての決算を読みこなすことを大変だと感じる人も多いかもしれません。まずはこれらの情報を活用して、上方修正期待の銘柄を探してみるのもよいかもしれませんね。

次回は、グローバルナビにある「銘柄探検」のその他の項目について解説していきます。

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