話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、古河池、モノタロウ

注目
2020年6月11日 11時39分

■古河電池 <6937>  1,068円  +150 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

古河電池<6937>がきょうもカイ気配スタートとなり、気配値のまま4ケタ大台に水準を切り上げている。前日まで2営業日連続のストップ高となっていたが、きょうも上げ足は止まらない。9日に、リチウムイオン電池比でトータルコストを半分以下に抑えることが可能な次世代2次電池である「バイポーラ型蓄電池」を古河電気工業<5801>と共同開発したことを発表、これが材料視されている。前日は取引時間中に値がつかず、大引けにストップ高比例配分となっていた。株式需給面では買い残が枯れた状態で、信用倍率は1.08倍と需給関係の良さも注目されている。

■MonotaRO <3064>  4,305円  +290 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

MonotaRO<3064>が3日続伸。10日に発表した5月の売上高は、前年同月比10.4%増の114億2400万円だった。今年度も1月以降、連続2ケタ増と堅調な伸びを記録していることが好感されている。

■イーエムシステムズ <4820>  945円  +46 円 (+5.1%)  11:30現在

イーエムシステムズ<4820>が大幅続伸。同社は10日取引終了後、自社株取得枠の設定を発表したことが好感された。60万株(発行済み株式数の0.8%)、5億円を上限としており、取得期間は6月11日から9月30日まで。

■任天堂 <7974>  47,100円  +1,760 円 (+3.9%)  11:30現在

任天堂<7974>が全体相場に逆行する形で大幅高。前日の米株安や為替の円高進行にもかかわらず、海外機関投資家とみられる大口の買いが観測されている。市場では「巣ごもり消費関連の代表的銘柄で“あつ森”の大ヒットにより外国人投資家からの評価が改めて高まった。10日付でJPモルガンがゲームセクターに強気のリポートを出しており、その中で同社株についてはオーバーウェートで目標株価を4万4000円から5万2000円に引き上げていることで、これが買いの根拠となっている」(準大手証券ストラテジスト)としている。株価は一時1800円を超える上昇で4万7160円まで上値を伸ばし、4月23日につけた年初来高値4万7270円を目前に捉える場面があった。

■上村工業 <4966>  7,180円  +260 円 (+3.8%)  11:30現在

上村工業<4966>は反発している。10日の取引終了後、4万株(発行済み株数の0.45%)、または2億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は6月11日から8月31日で、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行と資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図ることが目的としている。

■日経Dインバ <1357>  776円  +17 円 (+2.2%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が反発。同銘柄は日経平均株価に対し逆方向に連動するETFで価格変動率がマイナス2倍に基本設定されている。ここ強調展開の続く全体相場を反映して底値圏をはっていたが、きょうは日経平均が2万3000円台を割り込むなか上値指向となり5日移動平均線を約1カ月ぶりに上回ってきた。信用買い残は直近6月5日申し込み現在で急増、1億1000万口と初めて1億の大台に乗せており、全般過熱感が意識されるなか実質的な空売りポジションをとる個人投資家が多いことを物語っている。

■ヘリオス <4593>  1,871円  +29 円 (+1.6%)  11:30現在

ヘリオス<4593>が高い。同社はiPS細胞関連技術を使った再生医薬品の創薬ベンチャーだが、10日取引終了後、国立がん研究センターと他家iPS細胞由来遺伝子改変NK細胞を用いたがん免疫細胞療法に関する共同研究契約を締結したことを発表、これを材料視する形で投資マネーが流入している。株価は6月に入り1800円近辺を横に走る25日移動平均線をサポートラインに売り物をこなしていたが、目先上放れる兆しにある。

■レーザーテック <6920>  9,840円  +150 円 (+1.6%)  11:30現在

レーザーテック<6920>は全般下げ相場に逆行、売り物をこなしプラス圏で推移する強さをみせている。前日の米国株市場ではハイテク株が買われる展開で、ナスダック総合指数は最高値を更新、更に半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数かっこ(SOX指数)も最高値を更新した。エヌビディアやインテルなどが買われており、半導体市況の回復を買う流れが鮮明となっている。同社は半導体マスクブランクス検査装置のオンリーワン企業で、ファンド系資金の継続的な買いなどが株価を押し上げている。

■りらいあ <4708>  1,116円  -138 円 (-11.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

りらいあコミュニケーションズ<4708>が急反落している。きょう付けの朝日新聞朝刊で「東京電力が家庭向けに販売する電気・ガスの電話勧誘業務を請け負った『りらいあコミュニケーションズ』(東京都渋谷区)が、顧客との会話を録音した音声データを改ざん・捏造(ねつぞう)していたことが、朝日新聞の取材で分かった」と報じられており、これを嫌気した売りが出ている。記事によると、不正は電力自由化で東電から他社に流れた顧客を対象に44件で確認されたという。これに対しりらいあはこの日の寄り前、「20年1月に事象を把握し、内部調査を行った結果、一部従業員に不適切な電話勧誘並びに一部の音声データへの不適切な編集を行っていた事実を確認した。委託元企業にも報告したうえで、社内で厳正な処分を実施する」とのコメントを発表している。

■三菱UFJ <8306>  450.6円  -18.4 円 (-3.9%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>がウリ気配で始まるなどメガバンクが安い。注目されたFOMCではゼロ金利政策を2022年末まで継続する方針をFRBが示し、前日の米国株市場では金融緩和の長期化を嫌気する形でJPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど大手金融株が売り込まれた。これを受けて、東京市場でも米国事業を展開するメガバンクには連想売りが波及している。メガバンク各行は今週8日に揃ってマドを開けて買われたが、その後は上値が重く目先はそのマドを埋める形となった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,988円  -106 円 (-1.5%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が7000円大台を割り込んだほか、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株への売りが目立つ。FOMCではゼロ金利政策を2022年末まで継続する方針をFRBが示したが、金融緩和政策の長期化が続くとの見方が外国為替市場でドル売りの動きを誘発、足もとは1ドル=107円台を割り込む水準まで円高が進行している。輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株にネガティブに作用している。

■浜木綿 <7682>  2,190円  +400 円 (+22.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

浜木綿<7682>がカイ気配となっている。10日取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感する買いが入っている。株主優待は、20年7月末から毎年7月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数と継続保有期間に応じて4000円から5万円分の食事優待券を贈呈するというもの。食事券は「浜木綿」「四季亭」「桃李蹊」全店で利用できる。同時に発表した20年7月期第3四半期累計(19年8月~20年4月)の経常利益(非連結)は前年同期比84.4%減の4700万円に大きく落ち込んだが、こちらへの反応は限定的となっている。

■OSGコーポレーション <6757>  2,321円  +400 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

OSGコーポレーション<6757>はストップ高カイ気配。10日取引終了後に発表した21年1月期第1四半期(2~4月)連結決算は、売上高24億9700万円(前年同期比56.2%増)、経常利益3億1800万円(同5.3倍)に急拡大しており、これを好感する買いが向かった。新型コロナウイルス感染拡大による需要急増で衛生管理製品の販売が大きく伸びた。主力の病院関連・老健施設に加え、外食やホテル、スポーツジムなどの引き合いが旺盛だった。また、コロナ禍で外食・飲食業界が大打撃を受けるなか、フランチャイズ事業で展開する高級食パン専門店の好調が継続したことも収益を押し上げた。

■デュアルタップ <3469>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

10日に発表した「時間貸し駐車場の運営を開始」が買い材料。

時間貸し駐車場「デュアルパーク」の運営を開始。

■日東製網 <3524>  1,552円  +192 円 (+14.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

10日に決算を発表。「今期経常は26%増益へ」が好感された。

日東製網 <3524> が6月10日大引け後(16:00)に決算を発表。20年4月期の連結経常利益は前の期比22.7%減の6.6億円になったが、21年4月期は前期比26.1%増の8.4億円に伸びる見通しとなった。

⇒⇒日東製網の詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄

コックス <9876>  325円  +80 円 (+32.7%) ストップ高   11:30現在

ナノキャリア <4571>  645円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在

ツインバード工業 <6897>  647円  +100 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

JMACS <5817>  774円  +100 円 (+14.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

WTガソリン <1691>  2,020円  -32 円 (-1.6%) ストップ高   11:30現在

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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