18日の米国市場ダイジェスト:NYダウ39ドル安、労働市場の遅い回復やウイルス第2波を警戒

市況
2020年6月19日 8時34分

■NY株式:NYダウ39ドル安、労働市場の遅い回復やウイルス第2波を警戒

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は39.51ドル安の26080.10ドル、ナスダックは32.52ポイント高の9943.05ポイントで取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の回復が遅れるとの懸念が強まったほか、各州でウイルス感染者数が連日増加したため警戒感から、大きく下落して寄り付いた。6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数が予想を上回り、一時上昇に転じる局面もあったが、警戒感を払拭できず引けにかけて再び下落した。ハイテクは底堅く、ナスダック総合は上昇を維持。セクター別では、不動産の下げが目立った一方で、エネルギー、ソフトウェア・サービスは上昇した。

音楽ストリーミングのスポティファイ(SPOT)はDCコミックとの契約や著名ミューシャンとの独占契約が報じられ急伸。運送大手のフェデックス(FDX)はシティによる目標株価引き上げが好感され上昇した。一方、スーパーマーケット大手のクローガー(KR)は決算が予想を上回ったものの、業績見通しを示さなかったことが嫌気され下落した。カジノ運営のMGMリゾーツ(MGM)は、ネバダ州ラスベガスの営業再開とともに同州のウイルス感染者の急増で警戒感が広がり下落した。

米国のトランプ米大統領はウォールストリートジャーナル紙とのインタビューで、パンデミックは終わりに近いとの見解を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:英中銀による資産購入策拡大でポンド安

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円67銭まで下落後、107円10銭まで戻し、106円97銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が予想を上回ったため労働市場の回復が遅れるとの懸念でドル売りが優勢となった。その後、6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外に改善したほか、米5月景気先行指数も過去最大の伸びを記録したため、ドル売りは後退。

ユーロ・ドルは1.1235ドルから1.1186ドルまで下落し1.1206ドルで引けた。ユーロ・円は120円11銭から119円59銭まで下落。ポンド・ドルは1.2485ドルから1.2402ドルまで下落。英国中銀が追加緩和を決定し、必要な場合には更なる措置をとる準備があるとしたためポンド売りが継続。その後、ベイリー英中銀総裁が委員会がマイナス金利を議論しなかったと述べたことでポンド売りは後退した。ドル・スイスは0.9494フランから0.9525フランまで上昇。スイス中央銀行は予想通り政策金利を据え置き、積極的な為替介入を継続する意向を示すと、フラン売りが強まった。

■NY原油:反発で39.05ドル、英中銀による量的緩和策拡大などを意識した買いが入る

NY原油先物8月限は反落(NYMEX原油8月限終値:39.05 ↑0.84)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.84ドルの1バレル=39.05ドルで取引を終えた。取引レンジは37.40ドル-39.17ドル。18日のアジア市場で37.40ドルまで下落したが、その後反転し、ニューヨーク市場で39.17ドルまで買われた。ユーロ安が多少嫌気されたが、英国中央銀行による量的緩和策の拡大や米長期金利の低下を意識した買いが入ったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.04ドル +0.04ドル(+0.16%)

モルガン・スタンレー(MS) 47.58ドル -0.18ドル(-0.38%)

ゴールドマン・サックス(GS)203.84ドル -2.35ドル(-1.14%)

インテル(INTC) 60.08ドル -0.41ドル(-0.68%)

アップル(AAPL) 351.73ドル +0.14ドル(+0.04%)

アルファベット(GOOG) 1435.96ドル -15.16ドル(-1.04%)

フェイスブック(FB) 235.94ドル +0.41ドル(+0.17%)

キャタピラー(CAT) 127.59ドル -0.64ドル(-0.50%)

アルコア(AA) 11.65ドル +0.10ドル(+0.87%)

ウォルマート(WMT) 117.99ドル -1.04ドル(-0.87%)

《ST》

提供:フィスコ

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