NY株式:米国株はまちまち、ウイルス感染者急増が重し

市況
2020年6月20日 8時47分

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は208.64ドル安の25871.46ドル、ナスダックは3.07ポイント高の9946.12ポイントで取引を終了した。米国のポンペオ国務長官と中国の楊共産党政治局員によるハワイでの非公式会合で、中国が第1段階貿易合意である米農産物購入を確約したことが好感材料となり上昇して寄り付いた。その後、フロリダ州やカリフォルニア州などのウイルス感染者数の連日急増が伝えられると下落に転じた。但し、本日は四半期最後のオプションや先物の決済日が重なるクアドプルウィッチングで、テクニカルな売り買いが目立ち上下に振れる荒い展開となった。セクター別では、公益事業の下げが目立った一方で、医薬品バイオテクは上昇した。

携帯端末のアップル(AAPL)は、ウィルス感染が急増している州で11店舗の営業を一時閉鎖すると発表したため下落した。ビジネスコミュニケーションツールを手掛けるスラック(WORK)はゴールドマンサックスによる投資判断引き下げが嫌気され下落。中古車販売のカーマックス(KMX)は大幅減益となる3-5月期決算を発表して下落した。また、米国政府が米国内の港からのクルーズ船の出向を9月15日まで差し止めると発表し、クルーズ運営のノルウェージアンクルーズ(NCLH)などが軒並み下落。一方で、カジノ運営のペン・ナショナル・ゲーミング(PENN)は営業再開を発表し急伸した。

連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長は来週の銀行ストレステストの結果公表を前に、ほぼ全ての大手銀が4-6月期の自社株買いを停止しており、自社株買い停止や資本保持で賢明な取り組みだと称賛している。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.