話題株ピックアップ【夕刊】(1):そーせい、カナミックN、オリンパス

注目
2020年6月25日 15時14分

■GAテクノ <3491>  7,010円  +1,000 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

GA technologies<3491>が急伸し、ストップ高の7010円に買われた。午前11時ごろ、グループ会社RENOSY X(リノシー クロス)が、不動産投資営業の育成に特化したオンライントレーニング動画コンテンツ「リノトレ」の提供を開始したと発表したことが好感された。同サービスは、不動産投資のメリットなどの営業のノウハウを、5~30分前後の動画で学ぶことができるサブスクリプション型のトレーニング。研修をオンライン化することで、マネージャーの時間コストを削減するだけでなく、情報格差をなくし、不動産業界のセールスマンの基準を構築するなどの特徴がある。また、午前10時ごろ、子会社イタンジが東京電力ホールディングス<9501>傘下のPinT(ピント)と協業すると発表しており、これも好材料視された。イタンジが提供する不動産リージング業務のワンストップサービス「ITANDI BB(イタンジビービー)」とPinTが提供する賃貸管理会社向け業務効率化サービス「PinTwith 賃貸」を連携させることで、賃貸管理会社は賃貸物件を内見するときに電気契約切り替えを自動化することが可能になるという。賃貸管理における経理業務の負荷を大幅に軽減することで、管理会社の生産性向上に寄与することや、入居と電気のワンストップサービスを通じて、入居率の向上が期待されるとしている。なお、7月から賃貸管理会社2社で運用を開始する。◇

■そーせいグループ <4565>  1,877円  +207 円 (+12.4%)  本日終値

そーせいグループ<4565>は急反発。きょう午前10時ごろ、米アッヴィと独占的創薬提携およびライセンス契約のオプションに関する契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。アッヴィが選定したGタンパク質共役受容体ターゲットに作用する新規医薬品の研究開発と商品化を目指す。この提携により、まずは炎症性疾患および自己免疫疾患を標的とする新規低分子の創薬に注力するとしている。

■カナミックネットワーク <3939>  1,126円  +116 円 (+11.5%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

カナミックネットワーク<3939>が大幅高で5連騰。同社は24日取引終了後、弁護士ドットコム<6027>と電子契約「クラウドサイン」の医療・介護業界向け販売で業務提携することを発表、これを材料視する形で投資資金が流入した。クラウドサインは紙と印鑑を必要とせず、契約作業をパソコンだけで完結できるWeb完結型クラウド契約サービスで、契約締結のスピード化とコスト削減を実現するものとして産業界でも注目されている。また、最近は新型コロナウイルスの影響によりテレワークを導入する企業が増えており、そうした経済環境も普及を後押しするとみられている。

■オリンパス <7733>  2,132.5円  +214 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

オリンパス<7733>が地合い悪のなか急騰。5日移動平均線を足場に上値指向を強めた。同社は24日、デジタルカメラやICレコーダーなどの映像事業を新会社として分割し、投資ファンドの日本産業パートナーズに売却する意向確認書を締結したと発表した。9月末までに最終契約を締結し、年末までの取引完了を目指す計画。スマートフォンの普及でデジタルカメラの市場規模は縮小を余儀なくされており、不採算部門を売却して医療機器事業など経営資源を集中させることで、収益改善の方向に向かうとの思惑が買いを呼び込む形となった。

■三櫻工業 <6584>  811円  +64 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

三櫻工業<6584>は全体下げ相場に逆行高。ここ古河電池<6937>が株価を大変貌させたのに続き、FDK<6955>がSMD対応小型全固体電池の年内量産開始発表を受け急騰するなど2次電池関連株に物色の矛先が向かった。車載向け2次電池についてはスーパーシティ構想の目玉の一つでもある自動運転車にも絡む材料で、マーケットの視線も熱を帯びている。三桜工は出資先の米ソリッドパワーと全固体電池を共同開発しているほか、東京工業大学とは新型熱電発電素子の連続発電試験に成功するなど、同分野での研究開発に期待が大きい。また、同社は24日取引終了後、21年3月期第1四半期に投資有価証券売却益12億3300万円を特別利益に計上することを発表、これも株高を助長する材料となった。

■福山通運 <9075>  3,705円  +160 円 (+4.5%)  本日終値

福山通運<9075>は反発。24日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(発行済み株数の2.03%)、または40億円としており、取得期間は7月1日から12月22日まで。資本効率の向上を図るためとしている。

■サンバイオ <4592>  1,841円  +78 円 (+4.4%)  本日終値

サンバイオ<4592>が3日ぶりに急反発。同社は24日取引終了後に、再生細胞薬「SB623」が外傷性脳損傷の後遺症改善を効能として、希少疾病用再生医療等製品に指定されたと発表。これが材料視されたようだ。希少疾病用再生医療等製品の指定は、対象患者数が国内5万人未満の疾病に対し、代替する適切な医薬品・医療機器・再生医療等製品または治療法がなく、既存のものと比較して著しく高い有効性・安全性が期待され、対象疾病に対して再生医療等製品を使用する理論的根拠があるとともに、その開発に係る計画が妥当である場合に認められるもの。指定された場合は一般的に、指定を受けた日から製造販売承認申請までに行われる試験研究費の一部に対して助成金の交付や税額控除が受けられるほか、厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)及び医薬基盤・健康・栄養研究所による指導・助言・優先審査が受けられ、対象製品の再審査が行われる場合には再審査期間が最長10年間に延長されるなどのメリットがある。

■富士通ゼネラル <6755>  2,170円  +70 円 (+3.3%)  本日終値

富士通ゼネラル<6755>は反発。24日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高2650億円(前期比1.1%増)、営業利益160億円(同7.1%増)、純利益110億円(同90.8%増)と発表したことが好感されたようだ。新型コロナウイルス感染拡大による影響で上期は減収減益となるものの、下期からは各地域での経済活動再開による需要回復を見込むとともに、素材調達環境の好転を含む全社的なコストダウンの進展で、通期では増収増益に転じる見通しという。同時に従来未定としていた配当予想について、中間・期末各15円の年30円にすると発表した。前期実績の年28円に対しては、2円の増配になる予定だ。

■SGホールディングス <9143>  3,560円  +90 円 (+2.6%)  本日終値

SGホールディングス<9143>が4日ぶりに反発。24日の取引終了後、デリバリー事業における5月の取扱個数が前年同月比1.5%増の1億800万個だったと発表しており、これを材料視する買いが入った。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、BtoBの取扱個数が減少する一方、BtoCは増加した。BtoBは小売業の営業自粛などを受けて減少したが、緊急事態宣言の解除とともに回復に向かった。BtoCは、巣ごもり需要の広がりを背景に4月に引き続き増加し、解除後は徐々に減少したものの、前年実績を上回ったとしている。

■日経Dインバ <1357>  805円  +20 円 (+2.6%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が動兆をみせ、800円台を回復した。日経平均株価に連動するETFで価格変動率は日経平均のマイナス2倍に基本設定されている。全体相場の地合いが悪くなると上昇する仕組みとなっているが、ここ最近は800円近辺で底ばいの動きにあった。きょうは前日の米株安を受け、日経平均もいったん下値を試す展開となっており、これを背景に日経Dインバは5日移動平均線の上に浮上してきた。注目されるのは信用取引の動向で、直近データでは買い残が急増、1億1434万口まで拡大している。下値を見込む投資家が急増していることを示唆する。

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