話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本通信、SBG、東エレク

注目
2020年6月26日 15時14分

■歯愛メディカル <3540>  5,280円  +705 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

歯愛メディカル<3540>がストップ高買われた。同社はきょう、グループのアエラスバイオが歯髄幹細胞を用いた再生医療を開始すると発表しており、これが株価を刺激したようだ。これは、アエラスバイオと連携する「RD歯科クリニック」の再生医療等提供計画が厚生労働省に受理されたことに伴うもの。歯髄再生治療は、自らの不用歯から歯髄を採取し、その中に含まれる歯髄幹細胞を培養増殖し、虫歯(不可逆性歯髄炎など)で神経を喪失した歯に移植することにより歯髄を再生する治療で、この実用化は世界で初めての取り組みという。

■ハニーズHD <2792>  1,176円  +81 円 (+7.4%)  本日終値

ハニーズホールディングス<2792>が大幅反発。25日の取引終了後、集計中の20年5月期の連結業績について、売上高が495億円から425億6000万円(前の期比14.4%減)へ、営業利益が50億円から24億700万円(同46.8%減)へ、純利益が42億円から25億1500万円(同20.9%減)へ下振れたようだと発表したが、株価は6月中旬以降冴えない展開が続いていただけに、アク抜け感から買いが入ったようだ。第3四半期までは堅調に推移していたものの、新型コロナウイルス感染症の影響で第4四半期になって外出自粛要請や商業施設の休業・営業時間短縮などがあり、その影響で売上高が計画を下回ったとしている。

■日本通信 <9424>  186円  +12 円 (+6.9%)  本日終値

日本通信<9424>が後場に入り上昇。前引け後に、米国におけるMVNO事業モデルを飛躍的に発展させるため、独自の「自社SIM」を発売したと発表しており、これが好感された。今回発行する「自社SIM」は、同社がSIMメーカーから調達するSIMを使い、新たな機能を追加できるため、これまで実現できなかった新たなサービスの提供を可能にしたのが特徴。また、モバイルネットワーク経由で新たな認証情報や機能をリモートから搭載することを可能にしており、これにより1年目は携帯事業者A社の携帯網を使い、2年目はB社の携帯網にスイッチできる「キャリア・スイッチSIM」を提供できるようになるという。更に、同社は現在、ローカル5G/4Gへの取り組みを進めているが、「自社SIM」にローカル基地局の認証情報と、携帯キャリアの基地局の認証情報の両者を書き込むことで、1枚のSIMでローカルと携帯キャリアの両方を一体として使える「ハイブリッドSIM」の提供も開始するとしている。

■日本オラクル <4716>  12,940円  +680 円 (+5.6%)  本日終値

日本オラクル<4716>が大幅反発。25日取引終了後に発表した20年5月期の経常利益(非連結)は前の期比10.6%増の688億5700万円と9期連続で過去最高益を更新しており、これを好材料視する買いが向かった。東京と大阪にデータセンターを開設したことで旺盛なクラウドサービス需要を取り込んだほか、注力分野のERP(統合基幹業務システム)のアップグレード案件が伸びた。また、ライセンスサポートは高い契約更新率を維持し、新規保守契約も高水準を堅持した。業績好調に伴い、従来未定としていた前期の期末一括配当を149円(前の期比13円増)実施する方針としたことも好感された。なお、21年5月期は売上高が前期比0~3%増加する見通しとしている。

■文化シヤッター <5930>  764円  +30 円 (+4.1%)  本日終値

文化シヤッター<5930>は3日ぶりに反発。25日取引終了後、大規模震災発生時でも間仕切を構成する部材の倒れや脱落するのを抑制する“地震動対策化”した「学校用間仕切」を7月1日に発売することを発表しており、これが好感されたようだ。文部科学省は、児童生徒などが一日の大半を過ごす学校施設は、十分な耐震性能を持たせる整備が重要としていることや、地域住民の応急的な避難場所としての役割を果たす必要から、「公立学校施設の耐震化」を推進している。今回開発した間仕切りは、同社独自の「はずれ止め構造」(特許出願済)を使用し、震度7クラスの地震でも安全性を確保できることが検証されており、従来の学校用間仕切りと比べてスペックアップしたという。

■日産化学 <4021>  5,520円  +200 円 (+3.8%)  本日終値

日産化学<4021>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を3770円から4770円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、会社計画には新型コロナウイルスの影響が十分に織り込まれていないとして、21年3月期の営業利益予想を会社計画の393億円に対して380億円と予想。ただ、新型コロナウイルスの影響によりタブレットやノートパソコンの需要が増大している点は追い風であるほか、中国のテレビ市場における配向膜のシェア拡大の可能性も高いとして、従来予想の360億円からは引き上げている。更に、22年3月期営業利益予想を397億円から438億円へ引き上げている。

■アンジェス <4563>  2,317円  +77 円 (+3.4%)  本日終値

アンジェス<4563>が大幅続伸。25日の取引終了後、大阪大学と共同開発中の新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンについて、治験施設である大阪市立大学医学部付属病院の治験審査委員会で承認され、病院と契約を締結したと発表しており、開発の進捗を好感する買いが入った。これにより、今後治験薬の搬入などの手続きを行うほか、被験希望者の募集を開始し、臨床試験を進めるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  26,385円  +840 円 (+3.3%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>は840円高に買われフシ目の2万6000円台を突破、4カ月半ぶりに上場来高値更新となった。ディスコ<6146>も1110円の上昇で2万6000円台に復帰するなど値がさの半導体製造装置関連株が強い動きを示した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響はあるものの、半導体市況は世界的にサービスが本格化する5Gインフラやビッグデータ普及に合わせたデータセンターの増設などで構造的な需要回復局面にある。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発に転じるなど、25日移動平均線を足場に依然として最高値をにらむ位置にあり、東京市場でも半導体セクターの先高期待は根強いものがある。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,533円  +163 円 (+3.0%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反発。5日移動平均線を絡め下値切り上げ波動を形成した。売買代金は東証1部上場企業のなかでトップ。同社は25日取引終了後、1億1500万株、金額ベースで5000億円を上限とする自社株取得を発表。5月にも5000億円の自社株買いを発表しており、取得総額上限は1兆円に達する。これを手掛かり材料に買いを集めているが、5500円台近辺では戻り売り圧力に押されるなど上値も重い状況にある。

■ワールドHD <2429>  1,719円  +49 円 (+2.9%)  本日終値

ワールドホールディングス<2429>は8日ぶりに反発。25日の取引終了後、子会社の九州地理情報が福岡県の「令和2年度テレワークによる障がい者雇用促進のためのIT技術者の育成事業」を受託し事業を開始したと発表しており、これが好感された。同事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により現在就職活動を行っている障がい者30人をテレワークで3カ月間雇用して実務に従事させ、IT業務のスキル習得にかかる専門的な研修などを行いその後の就職につながる支援を行うというもの。受託機関は6月9日から10月31日までという。

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