明日注目すべき【好決算】銘柄 アークス、内田洋、ケイティケイ (3日大引け後 発表分)
3日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
アークス <9948> ★3-5月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地
◆21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の63億円に急拡大して着地。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食需要の高まりを背景に、スーパーマーケット既存店売上高が前年同期比8.4%増と好調に推移したことが寄与。まとめ買いをする消費者が増加し、客単価は10.2%も上昇した。また、特売広告・ポイント倍増セールなどの販促企画を自粛したことに加え、前期に子会社化した伊藤チェーンの業績上積みも収益拡大につながった。
上期計画の72.5億円に対する進捗率は86.9%に達しており、業績上振れが期待される。
ケイティケイ <3035> [JQ] ★9-5月期(3Q累計)経常は10%増益・通期計画を超過
◆20年8月期第3四半期累計(19年9月-20年5月)の連結経常利益は前年同期比9.9%増の3億3200万円に伸びて着地。消費税増税前の駆け込み需要やWindows10への切り替えに伴う特需の発生がプラスに働いたほか、製造・調達コストの削減による業務効率化も利益を押し上げた。
通期計画の3億1500万円をすでに5.4%上回っており、業績上振れが期待される。
川口化 <4361> [東証2] ★上期経常は2.7倍増益で上振れ着地
◆20年11月期上期(19年12月-20年5月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の8300万円に急拡大し、従来予想の6000万円を上回って着地。新型コロナウイルス感染拡大による自動車関連産業の一部操業停止や生産調整を受けて受注が減少したものの、品質・技術面で優位性を持つ医療用ゴム薬品や医療用製品の販売拡大、生産体制の効率化や原料安定調達によるコスト削減が奏功し、採算は大きく改善した。
併せて、従来の通期業績予想(連結経常利益は1億8000万円)を取り下げ、未定に変更した。
内田洋 <8057> ★今期配当を30円増額修正
◆20年7月期の期末一括配当を従来計画の90円→120円(前期は90円)に大幅増額修正した。従来計画の普通配当90円に、創業110年記念配当30円を上積みする。
権利付き最終日を目前に控え、配当取りを狙う買いなどが期待される。
BS11 <9414> ★9-5月期(3Q累計)経常は26%増益・通期計画を超過
◆20年8月期第3四半期累計(19年9月-20年5月)の連結経常利益は前年同期比25.7%増の16.7億円に伸びて着地。新型コロナウイルス感染拡大の影響で番組制作を一部中止し再放送番組などへ差し替えたことで番組関連費用が減少したうえ、番組宣伝の広告出稿を効率化したことも寄与し、採算が改善した。
通期計画の15.1億円をすでに11.1%も上回っており、業績上振れが期待される。
株探ニュース