話題株ピックアップ【夕刊】(1):ハニーズHD、Genky、AI inside

注目
2020年7月8日 15時14分

■HIOKI <6866>  3,260円  +441 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

HIOKI<6866>が急騰。7日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が102億5000万円から106億7000万円(前年同期比9.0%減)へ、営業利益が11億7000万円から15億8000万円(同4.4%減)へ、最終利益が8億9000万円から12億4000万円(同0.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響が計測器需要にも大きな影響が出ているものの、5G関連の設備投資の増加や中国経済の回復傾向などが追い風となり、計画を上回った。

■日本調剤 <3341>  1,691円  +99 円 (+6.2%)  本日終値

日本調剤<3341>が急騰。SMBC日興証券は7日、同社株の投資判断を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は2100円とした。調剤薬局大手の同社株を評価する要因として(1)医薬品製造業販売事業で大型投資が一巡し、業界有数の製錠能力を得たことで、スケールメリットを生かした収益性拡大が追求できる(2)安定した店舗純増の維持が見込めるうえに、新型コロナウイルスの影響で企業の買収価格が落ち着いた際に新社長のもとで積極的なM&A参入が見込める(3)2年に1度の診療報酬改定による技術料取得のハードル引き上げや新型コロナによる受診抑制などネガティブな影響はおおむね株価に織り込まれている――ことを挙げている。また、調剤や後発医薬品市場の再編は同社にとって好機になるとみている。

■不二家 <2211>  2,273円  +116 円 (+5.4%)  本日終値

東京証券取引所は7日にTOPIX浮動株比率の定期見直しを公表したが、これに対してSMBC日興証券は不二家<2211>などに買い需要が発生すると予想した。10~12月期本決算企業に対する今回の浮動株の見直しでTOPIXへの適用は今月31日が予定されており、30日の引けでポートフォリオのリバランスが必要となる。同証券の調べによれば、時価総額が500億円以上の銘柄で平均売買代金に対して3日分以上のインパクトが予想されるのは買い側では不二家やLINE<3938>、パイロットコーポレーション<7846>、大塚ホールディングス<4578>、トラスコ中山<9830>など。特に不二家に平均売買代金の約8.8倍の買いインパクトが予想されている。売りインパクトが大きいのはキヤノン電子<7739>や富士ソフト<9749>、象印マホービン<7965>などで、キヤノン電には、約4.6倍の売りインパクトが見込まれている。

■ハニーズHD <2792>  1,118円  +23 円 (+2.1%)  本日終値

ハニーズホールディングス<2792>は3日続伸。7日の取引終了後に発表した21年5月期の業績予想で、連結経常利益が前期比68.2%増の42億円に回復する見通しを示しており、これが好材料視されたようだ。今期は新型コロナウイルスからの売り上げ回復を最優先課題とし、既存店売上高12.9%増を計画する。生産のASEANシフトで低価格・高品質商品の供給体制を強化するほか、好調なEC事業の拡大に注力する方針だ。なお、業績見通しは上期に事業活動が徐々に回復し、下期には正常化する仮定のもとに算出している。一方、年間配当は前期比10円減の30円に減配する計画とした。同時に発表した20年5月期の同利益は前の期比46.4%減の24億9700万円だった。

■Genky <9267>  3,590円  +60 円 (+1.7%)  本日終値

Genky DrugStores<9267>が続伸。オリエントコーポレーション<8585>がこの日、同社傘下のゲンキーと提携し、クレジット機能付ポイントカード「GENKY CREDIT&POINT CARD」の新規会員募集を開始したと発表しており、これが好材料視された。同カードは、国内外のマスターカード加盟店での利用でゲンキーポイントがたまるうえ、ゲンキー各店舗での利用でクレジットカード分とポイントカード分のポイントがダブルでたまるクレジット機能付ポイントカード。たまったポイントは、500ポイントごとに500円分のゲンキー各店舗で利用できる買物券に交換できるという。

■AI inside <4488>  33,100円  +350 円 (+1.1%)  本日終値

AI inside<4488>は小幅に3日ぶり反発。同社は人工知能(AI)を活用したクラウド型OCRサービスを展開する企業。7日取引終了後、BizteX(東京都新宿区)とパートナー契約を締結したと発表しており、これが好感された。これにより、同社のAI-OCR「DX Suite」とBizteXが提供するiPaaS「BizteX Connect」やクラウドRPA「BizteX cobit」とのシステム連携が可能になるという。

■イオンモール <8905>  1,333円  -89 円 (-6.3%)  本日終値

イオンモール<8905>は続落。同社は7日取引終了後、未定としていた21年2月期連結業績予想を公表した。売上高に相当する営業収益は2800億円(前期比13.6%減)で最終損益は40億円の赤字(前期は342億3900万円の黒字)を見込んでいる。2002年の株式上場以来、最終赤字への転落は初めて。新型コロナウイルス感染拡大によるモールの一時休業期間中の固定費などを特別損失として計上することなどが響く。なお同時に発表した第1四半期(3~5月)の営業収益は527億9000万円(前年同期比34.6%減)、最終損益は134億7600万円の赤字だった。

■SBIホールディングス <8473>  2,290円  -137 円 (-5.6%)  本日終値

SBIホールディングス<8473>が4日ぶりに急反落。7日取引終了後に700億円のユーロ円建転換社債 (CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念された。同CBは満期償還日が2025年7月25日の5年債。転換価格は前日終値を20.02%上回る2913円で決まった。潜在株式による希薄化率は10.41%となる。調達資金は海外企業の株式取得に絡む出資金や、国内外企業への投資資金などに充てる。

■アース製薬 <4985>  7,620円  -450 円 (-5.6%)  本日終値

アース製薬<4985>が大幅反落。7日の取引終了後、野村証券を割当先とする第三者割当により、行使価額修正条項付第2回新株予約権を発行すると発表しており、一株利益の希薄化などを警戒した売りが出たようだ。今回発表の新株予約権は7月28日を割当日としており、発行新株予約権数は1万8000個(潜在株式数180万株)で、潜在的な希薄化は8.89%となる。調達資金約145億8200万円は、アジア収益基盤拡大に向けた商品開発・マーケティング投資や感染症対策をはじめとした事業領域拡大のためのESG・イノベーション投資、ICTインフラ投資・DX推進及び借入金の返済などに充てる方針という。

■メガチップス <6875>  1,998円  -96 円 (-4.6%)  本日終値

メガチップス<6875>は反落。7日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を27億円から32億円(前期比3.3倍)へ、純利益を4億円から18億円(前期17億9200万円の赤字)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。米サイタイム社が連結子会社から持ち分法適用関連会社になるのに伴い、売上高は605億円から550億円(前期比16.4%減)へ下方修正したが、第2四半期以降ののれん及び無形固定資産の償却費の見込み額を減額し、持ち分法投資損益として営業費用から営業外費用への変更を反映したことが寄与した。

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